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プロローグ
夜10時、1人の青年が新作のゲームを手に家路を急いでいた。
「オーダーストップは8時半やのにギリギリで来るなよな。」
そう愚痴りながらも彼は和かだった。
青年の名は虫明防蟻。自他認めるゲーマーである。今回のゲーム、『スキルカスタムオンライン』は前々から楽しみにしていたゲームであり、ゲーム屋に予約をしていたものである。
彼の職業は料理人であるが今日は運悪く最後まで客が来て帰るのが遅くなったようだ。
しばらくして家に着いた彼は早速ゲームを起動する。
「やっと始めれるか…」
そうしてゲームは始まった。