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詩集 迷い道

陽だまり

作者: 小日向冬子

すがった手を

振り払われるのが怖くて

一歩も踏み出せずにいるうちに

本当に欲しいものが何だったのかなんて

すっかり忘れてしまったみたい


どうしようもないやりきれなさを

やり過ごすことを覚え

それが大人になることなのさと

皮肉な笑いを浮かべながら


それでも

触れられることのなかった肌は

今なお

手の届かない温もりに

恋い焦がれ


切り捨てたはずの

声にならない声は

時を越えて

叫び続けている


おかしいね

光の中で生きることなど

もうとうに

あきらめていたはずなのに


僕はいまだに

幸せな陽だまりの

夢を見てしまうんだ

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