表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Bee  作者: 桜餡
9/9

蜜蜂の告白

 どのくらい無言でいたのかわからなくなったころ、強い視線に負けないように睨み返してい


たつもりが見詰め合っていることに気づいて慌てた。

このままでは本当にキスされかねない。

「話すから、離して。」

ことばあそびのつもりはないけど、いっぱいいっぱいだ。

「……わかりました。」

やっと開放された。

「うん、えっと、あー。」

言葉が出てこない。って顔が近い!離れてほしい。

「座られますか?」

「……そうだね、すわろっか」

ここ、一応私の住まいなんですが。


 さっきこいつが寝ていたベッドに座らされる。

奴も横に並んで座った。

「ニーナさん」

「っは、はい?」

「……いえ、話してくれますね?」

「話します、話しますよ。」

キスされたら困る。


 私は、同居人がいたこと、その同居人が近々結婚すること、結婚相手はステラさんだという


ことを簡単に話した。

「私は、ステラさんと面識はないの。名前を知っているだけ。」

そこまで黙って聞いていた奴がいきなり質問してきた。

「同居人とおっしゃっていましたけど、貴方との関係は同居人というだけですか?」

「うん、ここの家は彼の家で私は住まわせてもらってただけ。」

「恋人だったのでは?」

「うーん、うん、恋人ではないよ。一度も恋人だったりそういったことはない。」

「そうですか。」

「この家は、ただ住まわせてもらってただけ。」

利用して。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ