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幸運なピンクブロンドの平民学生の話

作者: 山田 勝
掲載日:2026/07/12

あたしはピンクブロンドのリディアじゃない?両親がいないじゃない。職業は麦穂拾いのリディアじゃない?

今日も家では弟と妹が腹減ったと泣いているじゃーないですか?


「お姉ちゃん。お腹減った!」

「グスン、グスン、パン固いよ!スープ欲しーよ」


「あたしもお腹減っているじゃないですか?」



ええ、それで河に釣りに行ったら、年寄りの魔道士が通ったじゃーないですか?



グウウとお腹減らしてやっと釣った魚をガン見じゃーないですか?


「お嬢さん。魚、余ってないかのう・・」

「余ってないじゃない!」


「腹減って死にそうなのじゃ!頼む老い先短い年寄りの頼みじゃ」


「なら、7日後に教会の炊き出しあるじゃーないですか?それまで待てばいいじゃないですか?」



と言ったらジジは。



「ワシは今欲しいのじゃ!7日後なら死んでしまうのじゃ!」


と言うじゃないですか?


何か感心して。


お魚をやったじゃないですか?


ジジィは。



「地獄の業火で焼かれよ!ファイヤーブレス!」


ドラゴンの姿の炎を出して魚を焼くじゃないですか。



「お嬢さん。有難う。お礼に幸運の助言をしてあげよう。上を向いて歩くのじゃ!」


「いらないじゃない?」


いつもは麦穂が落ちていないか。下を見て歩くじゃーない?

だけど、何となくジジィの助言を聞いて上を向いて歩いていたら。


カツラが飛んでいるじゃーないですか?


「待て、待て!我が長い友よ」


小太りで頭髪が著しく少ない紳士が追いかけているじゃないですか?

風でカツラが飛んだじゃない?私は飛び上がってとってあげるじゃない?


「あ、有難う。お礼に金貨をあげるぞ!このことは内密にな」

「わかったじゃない?」


金貨、初めてみたじゃーない?

あのジジィの言う事を聞いて良かったじゃーないですか?


で白パンでも買おうと街に行ったら・・・


「お金落ちていないかしら・・・あっ」


今はお金があるじゃーないですか?


上を向いて歩いていたら、看板が目にとまったじゃーないですか?


何だ。株とか書かれているじゃーないですか?

どんな食べ物屋さんかと思って普通入るじゃないですか?


「株下さいじゃーないですか?」

「・・・お嬢さん。スカートがつぎはぎだらけだけど・・・え、金貨持っているの?早く言ってよ。お客様にお茶とお茶菓子を!」


何か言われるままに株を買ったじゃない?


「ヒヒヒヒヒ、この株は絶対に儲かりますよ。金貨10枚の所、1枚で結構です」

「ありがとうじゃない?でも、紙じゃない?」

「はい、冒険者株です。何と、D級冒険者パーティー『頑固親父の集』ですよ」

「お茶菓子もらっていいじゃない?」



お茶菓子を全部もらって家に帰ったら、弟妹たちがガン泣きじゃないですか?


「お腹空いたよ!」

「グスン、グスン」


「お菓子あるじゃない?パンがなければお菓子を食べればいいじゃない?」

「「ウワーーーーン」」


泣きながら食べているじゃないですか?


女神教会の炊き出しまで後7日あるじゃない?



と思って次の日も釣りに行ったら・・・・



「おい、断固親父の集がドラゴンを討伐したそうだぜ」

「え、あのダメ親父のグループが?」


何か、あの店で聞いた頑固親父の集が評判になっているじゃない?

冒険者ギルドに行ったら、何故か。


「金貨100枚でございます」


お金をもらって、親父達に感謝されたじゃない?


「君が買ってくれたお金で遠征が出来た」

「ああ、ドラゴンが寝ていたのさ」

「それに猫いらずを口に入れた!」


何か、トンデモ親父達じゃない?


これで食べ物を買えると思って街に行ったら。

そう言えば、あの魔道士、上を向いて歩くと言っていたじゃないですか?

また、上を向いたら、看板があったじゃないですか?


「不動産?何だろう。食べ物かな」


「いらっしゃいませ。ウワ、つぎはぎが服を着ている」

「失礼じゃないですか?金ならあるじゃないですか?」



また、紙をもらったじゃないですか?


「金貨300枚の所、100枚で売ります。土地ですよ」

「土地?畑じゃないですか?」

「ええ、畑にも出来ますね」


いいじゃーないですか?私は麦穂拾いのリディア、自分専用の土地があるのなら麦穂拾い放題じゃないですか?


と現地に行ったら荒れ地じゃないですか?


「ヒドいじゃないですか?あれ」


何か光っているじゃないですか?



何か土地を売ってくれとかいう奴がいたから売ったじゃない?


「魔石鉱山だ・・・・金貨1万枚で売ってくれ」

「いいじゃない?」



これで弟妹に満足な食事を与えられるじゃない?


白パンと肉入りスープを振る舞ったら泣いて食べるじゃない。


「ヒィ、お姉ちゃん。死ぬの?」

「姉ちゃん!僕死んでもいいよ!」

「死ぬまで死なないじゃない?」



めでたし、めでたしじゃないですか?


服や靴、お屋敷を用意したじゃないですか?

お大尽じゃないですか?


だけど、何か大事なものを忘れたじゃないですか?



「コラ、トム、マリー、女神教会に行って勉強するじゃない?」


「グスン、嫌だよ。食べ物があるのに何故勉強するの?」

「お姉ちゃん。私、食べ物があれば何もいらないわ」


炊き出しと勉強はセットじゃない?

文字読めないと教典読めないじゃない?

女神教会が子供達に教えてくれるじゃないですか?


これはイカン。とてつもなくイカン。イカンという魔物が頭の上で踊るじゃない?


だから、私は学園に行くことに決めたじゃない?


「お姉ちゃんが勉強するじゃない?だからお前達も勉強するじゃない?勉強と食べ物はセット的じゃない?」


「「ええ、そうだったの?」」


納得してもらったじゃない?



試験を受けに行ったじゃない?


筆記試験は無理じゃない?0点じゃない?こちとら7日に一回、女神教会で文字の読み書きを習っただけじゃない?


面接を受けたじゃない?


そしたら、面接官はカツラを飛ばした紳士じゃない?


「ヒィ・・・」

「学園長、どうしたのですか?」

「いや、何でも・・・」


金貨1枚もらったじゃない?だから頭髪が著しく少ない事は黙っているじゃない?

だけど、魔道士ジジィの上を見ろを思い出したじゃない?


ジィと頭頂部あたりを見つめたら。


「ヒィ」

と頭を抑えて。


「リディア嬢!合格」

「学園長!」


と言ってくれたじゃない?


入学したら、芝生の上に寝っ転がって空を見上げたじゃない?


そしたら、ヒソヒソ話が聞こえて来るじゃない?



「おい、裸足で芝生の上に寝る令嬢・・・」

「何て、自由なんだ」


「「「新鮮だ!」」」



何だ。パンツでも見えているのか?


立ち上がってスカートの裾を直して。

キリィと睨みつけたら。


「「「新鮮だ!」」」


貴公子達が追いかけて来るじゃない?

意味不明じゃない?


運が悪いじゃない?目立ちたくないじゃない?

それで上を向いて歩いていたら。


「キャア!」

ドンと令嬢にぶつかって噴水に落ちたじゃない?水浸しじゃない?


「おい、アメリ嬢がイジメをしているぞ!」

「また、不幸令嬢か?」

「「「何だと」」」


「違うじゃない。事故じゃない?」


「いや、学園長に言うべきだ!」

「リディアちゃん!こっちむいて睨んで!」


騒ぎになったのでアメリとか言う令嬢の手を引いて逃げたじゃない?

大きな眼鏡をかけて髪は黒髪で前にかかっているじゃない?

見た目が陰気そうじゃない?


「はあ、はあ、本当に申訳ありません」

「大丈夫じゃない?」


話を聞いたら、あだ名が不幸令嬢じゃない?

私は今までのいきさつを話したじゃない?


そしたら、お互いにパアと両の手を合せて意気投合したじゃない?


「幸運だけというのも辛いですよね」

「不幸も嫌じゃない?ほどほどが良いじゃない?」


ええ、それでつるんで歩いたじゃない?

そしたら、アメリ嬢は婚約者に声をかけられたじゃない?


「おい、アメリ、リディア嬢を虐めたそうだな!リディア嬢離れて!不幸がうつりますよ」

「ドラゴンとリディアの勝手じゃない?」

「え、リディア嬢、口止めされているのですか?」

「違うじゃーないですか」


アメリに勉強を教えてもらいながら学園に行くじゃない。

楽しいじゃない?


「フフフ、勉強を教えるのは楽しいですわ」

「私もお金を数えられるよういなるから勉強楽しいじゃない?」


彼女の不幸は、例えば、階段を登っていると、何故か。猫が足下を通って来て。


「キャア」

とよろけて、近くの人にぶつかるじゃない?

私にぶつかったじゃない?


「あれーじゃない?」

と階段を落ちても、たまたまソファーを運んでいる業者さんが階段の下を通って。


ドスンとソファーに落ちるじゃないですか?


「ヒィ、お嬢さん大丈夫け?」

「大丈夫じゃない?気にしないじゃない?有難うじゃない?」


上手く不幸と幸運が相殺をされているじゃない。


楽しく暮らしていたら。



何故かアメリ様が断罪をされたじゃない?



「アメリ、リディア嬢を脅して連れ回して・・・アメリとは婚約を破棄する。私がリディア嬢を守る!」


とか皆が集まっているときに言うじゃない。


「違うじゃない?」

「いや、脅されている。僕に任せて」


話し聞かないじゃない?

何でも、アメリの婚約者は侯爵家の令息で結婚したら食べるのに困らないそうだ。



これも幸運なのか?いらないじゃない?

でも、こんな男と婚約破棄を出来るアメリは幸福じゃないですか?


と悩んでいたら。


「何事かのう」

お魚を食べたジジィが来たじゃない?


「フリードリッヒ先生」

「先生、旅に出ていたのではないのですか?」

「財布落として彷徨ったのじゃ」



だから、私はこのジジィに詰め寄ったじゃない?



「ジジィ、何とかするじゃない?幸運をもらいすぎじゃない?アメリに分けてあげるじゃない?」


「ほお、これは・・・アメリ君・・・眼鏡を取ればいいのじゃないか?」


変なアドバイスするじゃない?


「はい・・・先生」

アメリは眼鏡を取ったじゃない?


皆はどよめくじゃない?


「・・えっ、美少女?」

「アメリ・・・何で」


「見えないですわ・・・」

「うむ。眼鏡のデザインがよくないな。買ってもらいなさい」


「待て、アメリ、婚約破棄は取り消す・・・」

「いえ、結構ですわ」


話を聞いたら、私への助言は・・


「うむ。幸運の魔法ではないな。ただの助言じゃ。ワシは美少女なのに、そうではないように天然で振る舞う少女に助言できるスキルも持ち合わせているのじゃ!」


幸運は偶然だったじゃない?


「ジジィ、紛らわしいじゃーないですか?!」

「ウゲ!」


ペチンと頭を思いっきりはたいたじゃーないですか?

「ウゲ、先生をはたいた・・・」

「元王宮魔道士だぞ!」

「ジジィって」


学園長の秘密を知っている私は穏便に済まされたじゃない?


私は・・とりあえず。


「アメリ、眼鏡店に行くじゃない?勉強を教えてくれたお礼に眼鏡プレゼントさせてほしーじゃないですか?」

「はい、喜んで」


今でもアメリとつるんでいるじゃないですか?




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