「世界」とは何か?
「世界」とはなにか?
宇宙全体、銀河系領域、地球全体の国々、この島国、自分が住む町、自分の職場、家庭……。
要するに自分自身が「知覚できる範囲」のこと。
アナタにとっての世界と、私にとってはまるで違い、ひとそれぞれが「自分の世界」を持っている。
ひとが大義として語る「世界」と個人として語る「世界」。
大義の方は、よほど網羅的な神の視点でも持たぬ限りは「実体のない虚像」に過ぎず、また網羅的であるがゆえに「薄く」もなる。
「実のあるもの」を語りたいのなら、もう少し、手を小さくし、ひとつの部分にフォーカスすべきか。
大した知覚領域も持たぬ者ほど、世界を語る。
自分自身の世界ですら「手いっぱい」であるというのに。
◇
だからといって、考えるなと言っているわけではない。
むしろ、もっと深く考えてから、言葉にしろ、という話である。
寝すぎると、いつまでも覚めない朝に、こういうことを書き出す。