表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裏庭が裏ダンジョンでした@完結 100万PV!  作者: まっど↑きみはる
その心は

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

692/720

その心は 5

「えーっと、それじゃ、お願いじまず」


「は、はい、わかりました!」


 仲間内で付き合いの一番長い二人だったが、何だかギクシャクしたやり取りを交わす。


「そ、それじゃいきますよ!」


「はい」


 モモはスープをスプーンで(すく)い、ムツヤの口元へと運んだ。


「んむっ、美味しいです」


「そ、そうですか! それは良かった!」


 照れを隠しながらモモは笑顔で言う。その後もパンや肉などをゆっくり時間を掛けて食べさせた。


「ごちそうさまでした」


 そう言った後に少し力を取り戻したムツヤは立ち上がろうとする。


「む、ムツヤ殿!? 無理をなさっては……」


「ですけど、そのーちょっと……」


「何か御用がありましたら私がどうにかしますので」


 モモに言われ、ムツヤは下を向いてもじもじとした後に呟いた。


「その……、トイレ……」


「あっ!!」


 互いに気まずくなる。だが、どうしたものかとモモは考えた。


「そうですね……、ユモトにトイレまで支えてもらうよう言ってきます!」


「ありがとうございまず」


 仮にも女である自分が付いて行ったらムツヤ殿も嫌だろうと思い、モモはユモトを呼びに行った。


 話を聞いたユモトがムツヤの寝る部屋までやって来る。


「ムツヤさん、失礼します」


 ノックをして部屋に入るユモト。ムツヤはベッドに腰掛けていた。


「ユモトさん、ずみまぜん……」


「いえ、良いんですよ!! 一緒に行きましょう」


 ユモトはムツヤの肩を支える。


 プルプルと震える足で歩くムツヤ、密着されたユモトは何だか気恥ずかしくなってしまった。


「ムツヤさん、着きましたよ」


「はい、ありがとうございまず」


 扉を開けてムツヤはよろよろと自力で歩いて中へと消えていく。


 ユモトは少し離れてムツヤを待つ。しばらくして扉が開いた。


「ユモトさん、またお願いじまず」


「はい!」


 ユモトは不謹慎かもしれないが、こんな小さな事でも、ムツヤが頼ってくれて、その力になれることを嬉しく感じてしまう。


「また困ったことがあったら言って下さいね!」


「わがりまじだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ