表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裏庭が裏ダンジョンでした@完結  作者: まっど↑きみはる
冒険者になろう

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/720

冒険者になろう 5

 食事と会計を終えた二人は一度冒険者ギルドのレストランを出た。


 オークの村の村長に口止めを頼むためにどこか人気のない場所を探す。しかし街中で使えばどこで誰に見られるか分からないので宿を取る事にする。


「私が街に来る時、使っている宿があります。そこで空き部屋が無いか聞いてみましょう」


 モモに案内され少し道を歩いてたどり着いた宿屋を見たムツヤの感想は「お世辞にも綺麗とは言えない」というものだった。


 しかし、それは経年劣化でサビや塗装が剥がれてそう感じるだけで、決して不衛生ではない。


 扉を開けて中に入ると掃除が行き届いたフロントがそれを物語る。


「誰かと思えばえーっと、あぁ、オークのモモちゃんかい」


 メガネを掛けた白髪の老婆が2人を出迎えた、客を出迎えるのに立っておじぎをするでも無く。ロッキングチェアにどんと座り、ゆらゆらと揺れていた。


 フロントで数人の亜人や貧乏な冒険者たちが座ってタバコを吸っている椅子よりもよっぽど豪華だ。


「後ろの兄ちゃんは連れかい?」


 いぶかしげに老婆はムツヤを見た。この宿は一見さんが歓迎されないことと、上からの目線の接客に目をつぶれば安くそこそこ綺麗な部屋に泊まれるのだが。


「は、はじめましで!! 俺はムツヤっでいいまず!」


「はっ、どこの田舎っぺだいその訛りは」


 老婆は歳をとった女独特のネチッこい、シャクにさわる声色で言う。このままではまたムツヤの心が折れて三角座りを始めると思い、モモはすかさずフォローに入る。


「グネばあさん、ムツヤ殿は異国より来たのだ。多少の言葉の違いもある、私は訳あってムツヤ殿の旅のお供を」


「訳って何だい? 惚れた腫れたかい?」


 モモは顔に血液が集まってくるのを感じた、左手を胸に当てて前のめりに否定をした。


「ち、ちがう、ムツヤ殿に少し世話になっただけだ!!」


「わかったわかった、そういう事なら一緒の部屋で良いね?」


 グネばあさんと言われた老婆はそう言ってニヤリと笑う。わざとか勘違いかは分からないがこの状況を楽しんでいることだけは確かだった。


「い、いや、流石に同じ部屋で寝るってのは……」


「別に俺は大丈夫ですよ、モモさんどは一緒に寝ましだし」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ