表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裏庭が裏ダンジョンでした@完結  作者: まっど↑きみはる
はじめての武器屋

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/720

はじめての武器屋 12

 ギルスはムツヤの剣を手に取るとカウンターの上に置いた。


 そして、2人には店の椅子に掛けていてくれと言い残して店の奥へと引っ込んだ。


 何が始まるのだろうとワクワクしていたムツヤの前にふわっと香ばしい匂いがする。


「ちょっとあの剣はじっくり見させてもらいたいからさ、親の形見なんだろ? これでも飲んで待っていてくれ」


「すまないな」


 そう言ってモモはカップに手を伸ばしたが、真っ黒い液体を見て不思議そうにしているムツヤに気が付いた。


「あれ、もしかしてムツヤくんってコーヒーダメな感じ?」


「いや、ダメっでいうか初めて見たもんで」


「苦いの飲めないと大人になれないよムツヤくん」


 そう言ってギルスはカウンターへ戻ってしまった。モモが心配そうに見守る中ムツヤはコーヒーに口を付けてみる。


「にがぁい」


 そう言ってムツヤは顔のパーツをクシャッと中心に寄せて、そこそこ良い顔立ちからかけ離れた変な顔を見せると、それが笑いのツボに入ったらしくモモは笑いが堪えきれなくなった。


「む、むふぅやぶっくくく、申し訳無いムツヤど」


「やっぱにがあい……」


 何とか取り繕うとしたモモだったが追撃でとどめを刺されてしまい、本格的に笑いだしてしまう。


 そんな様子を見て『楽しそうだな』とギルスは思いながら、ルーペや羽箒に磨き布をカウンターの下から取り出して査定を始める。


 柄の部分をレンズ越しに眺めたり鞘を磨いたり、そんな様子を二人も遠巻きに見ていたが、一つ一つの動作に何の意味があるのかはわからない。


 ギルスは適当な男だが金と商品に関しては真摯だ。


 相手によって値段を変えることも相手を騙すこともしない。


 だから亜人にはこの店は人気があったのだが、逆に言えばそれ故に一般の客が少ないというのもある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ