裏の道具の自由研究 4
「ムツヤ殿!!」
メイド服を着たモモが玄関の扉を開けると開口一番に言う。
「本当にご無事で良かった……」
日は少し前に暮れてしまい、モモの潤んだ瞳は魔法の照明の光を反射してキラキラと輝いて見える。
街からの帰り道は特に何も起こらず、ユモトが無駄に怯えただけで終わってしまった。
「ただいま、モモさん」
「おかえりなさい、ムツヤ殿」
「あー、イチャつくのは良いが家の中に入れてくれ」
二人を見てアシノは頭をぽりぽりと掻きながら言った、するとモモの目線はムツヤから慌ててアシノに移る。
「そ、そんな、い、イチャついてなどおりまちぇ、おりません!!」
「はいはい、わかったわかった」
そんなモモを押しのけてアシノは家に入った。「うぅ……」と言いながら顔を隠すように下を向いてモモは道を譲りムツヤ達も家の中へと入った。
「それじゃあ急いでお夕飯を作りますね!」
割烹着に着替えて台所に入るとユモトは袖をまくり上げて「お任せあれ」といった自信満々の顔をする。
「はい、お願いじまず。あ、あと皆にお土産にクレープ買っできだがら後で食べましょう」
「うわぁー、僕クレープ大好きなんですよ、ありがとうございますムツヤさん!」
その華のある笑顔は、一瞬ユモトが男であることを忘れてしまいそうになった。
台所から少し離れた居間で鎧を脱いでソファに座ってくつろいでいるアシノは対面に座るムツヤに尋ねる。




