表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/127

幼なじみ

●登場人物

星崎(ほしざき)叶多(かなた)

主人公。中学三年生、身長一六五センチ。両親は共に亡くなっており、残してくれた家にアルテアと一緒に暮らす。


 暦の上では一月だが比較的暖かで風も穏やかな小春日和となった今日。近所とは言え、こんな日の外出は気持ちがいい。深く息を吸い込んでみると、冷たくて新鮮な空気が一気に肺に充満した感じがする。


「叶多君、いらっしゃい」

 玄関まで迎えに出てくれた女の子の名前(フルネーム)朝霧(あさぎり)冬華(ふゆか)と言う。雪緒おじさんの娘で僕の二つ歳下の幼なじみ。今は中学一年生の十三歳。身長は僕より少し目線が低いくらいだから、おそらく一五五センチくらいだと思う。トレードマークは肩にかかるツヤツヤで綺麗な黒髪。中学に入ってからは意識的に伸ばしてるみたいで、今は肩の下十センチくらいまで伸びている。

 性格は分かりやすく形容できる。例えば……そう、歩く天真爛漫(てんしんらんまん)、服を着た無邪気(むじゃき)明朗快活(めいろうかいかつ)に手足を付けた、そんな感じ。僕は恋愛感情の機微に敏感だとは決して思っていないが、彼女から寄せられている好意は分かりやす過ぎて、僕自身それを嬉しく思っているが、たまに混乱することもある。

 そして、冬華は私服の時は僕のことを決まって『叶多(かなた)(くん)』と呼ぶ。学校では『星崎(ほしざき)先輩(せんぱい)』だが、彼女曰く『公私のけじめ』らしい。


 普段の服装もおしゃれというより動きやすさ優先だが、今日もご多分に漏れずデニム生地のジャンパースカートを身に着けていて、上にカーディガンを羽織っているだけのシンプルな服装だ。そして、いつも垂らしている髪が今日は束ねられている。

 冬華の家には少し広めの家庭菜園があって、季節の野菜が植えられているので、僕が尋ねる直前まで畑仕事でもしていたんじゃないかと思う。


「叶多兄ぃ、いらっしゃーーい。入ってー」

 元気な挨拶と一緒に歓迎してくれてるのは冬華の弟の朝霧(あさぎり)海斗(かいと)だ。海斗は冬華より更に三つ下で小学四年生の十歳。僕のことを実の兄のように慕ってくれる可愛い弟分だ。それに宇宙飛行士に憧れていて、話も合う同志でもある。いくら季節にしては暖かめとは言え、まだ一月だというのに半ズボンなのは、さすが元気印の小学生だ。


「今日は何しに来たの?姉ちゃんへのプロポーズなら、返事はOKだけど、あと五年ほど待ってやってよ」

「こらっ!マセたこと言ってないで、友達のとこ行ってきなさい!約束あるんでしょ!」

「は~い」

 いかにも朝霧姉弟らしい、いつもの会話を満喫すると、僕は冬華の部屋へと通された。


●登場人物

朝霧(あさぎり)冬華(ふゆか)

十三歳。中学一年生。星崎(ほしざき)叶多(かなた)の幼なじみ兼彼女。朝霧(あさぎり)雪緒(ゆきお)の娘。趣味は家庭菜園。


朝霧(あさぎり)海斗(かいと)

十歳。小学四年生。朝霧(あさぎり)冬華(ふゆか)の弟。将来の夢は宇宙飛行士。


お読みいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ