女神様流石です!
楽しんでもらえるとうれしいです。
目の前に金髪碧眼の美女だとぉ!
「はぁぁー。疲れたな」
独り言をぼやきながら家路につく。
高校3年生の俺は、大学への受験のために毎日毎日松岡修造並に熱い塾へ行っている。授業内容も、先生も、生徒もみんな熱力が半端なく、俺にはついていくことがかなりキツイ。確かに自分のためになっているし、払う金額の割にはいい授業をしてくれているからこの塾をやめるつもりはさらさらないのだが、毎回授業終了後の帰路では塾へ行く前からげっそりして、独り言をつぶやきながら帰っている。そんな光景を近所の人は不気味に思っていて、俺が帰る時間になると家の近くには誰も家から出ていない。
今日もいつも通り授業が終わり、いつも通りげっそりして独り言をつぶやいていると目の前に小さな子供がいた。珍しく思い、ジロジロとまではいかないがその子供を見ていると、その子が突然道路の方へ走っていった。ボールで遊んでいたらしくそのボールがあっちまで飛んでいってしまったみたいだ。その子がボールへ手を伸ばしたその時
キュュッッッッーーーー
止まりきれなかったトラックがその子へ突っ込んで来ていた。とっさにその子のもとまで全力で走りその子を突き飛ばすと、俺はトラックの餌食になった。
人助けして死ぬとはなと自嘲気味に微笑んだあと、子供の安否を確認し静かに瞼を落とした。
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ん??
ここはどこ?
言葉を発することはなくこの場所と目の前の光景に頭の整理が落ち着いていなかった。
「おめでとうございます!貴方は召喚対象へ選ばれました!」
後ろからそんな声が聞こえ振り返るとそこに、
「目の前に金髪碧眼の美女だとぉ!」
ついつい口に出してしまった。しかしながらもこんな事態に自分が置かされていたら誰しもこう言ってしまうのでないのかと思った。少し気まずいながらも先程彼女の言った言葉を解釈し彼女へ質問した。
「召喚対象?それはよくわからんし、ここはどこなんだ?」
待ってましたとばかりに彼女は僕の質問以上の答えを話してきた。
「はい!まずは召喚対象について教えさせてもらいますね!召喚対象とは簡単に言うと勇者様に選ばれたということです!とある国の勇者召喚に引っかかった貴方様がここに来たということになりますね!そしてここは女神と男神だけが住むことを許される、神の間でございます!」
そう言い放つと更に続けた。
私事ですがもう一つ連載をやらさせていただいております。もしよろしければそちらもお願い致します。そっちは4のつく日に更新でこちらは今のところ不定期更新です。