いちゃいちゃ閑話:いっしょにお風呂
本編のブックマーク登録50件達成の感謝の気持ちで閑話書きました♪
えっちぃの苦手な方、ストーリーを純粋に楽しみたい方は回れ右でお願いします。
時系列的には転生初日の昼くらい。
アイリスとコロネのお話です。
――コンコン。
俺が部屋で今朝の"力"について検証していると、部屋のドアがノックされる音が響いた。
「おー。」
俺が適当に返事を返すと、ドアが開けられる。
ドアの外に立っていたのは…俺の可愛い妹、アイリスとコロネだった。
「おねーちゃん!お風呂入ろ!」
「れてぃねぇ、あらってあげるの!」
「…え?」
…え?
***
「おねーちゃん、病気であんまりお風呂入れなかったでしょ?
だからすっきりしたいだろーなってコロネと話してたの。」
脱衣所に案内された俺は、目の前で服を脱いでいく妹二人に…正直焦っていた。
…マジか。
いや、むしろ望み通りなんだが…その…心の準備が……。
「れてぃねぇ?なんでぬがないの?」
スカートを脱ぎ、ブラウスのボタンに手をかけ始めたコロネが俺を不思議そうに見上げて言う。
うぅ…ここで入らなきゃ疑われちまうか…。
「あ、あぁ。今脱ぐ。」
俺は意を決してボタンを外す。
くっ!これは妹たちを不安がらせない為!仕方ないんだ…!
***
「お風呂ー♪お風呂ー♪」
「れてぃねぇをきれいにするの…!」
無邪気な妹二人に手を引かれるまま、俺は浴室へと入る。
既に俺も妹たちも一糸まとわぬ生まれたままの姿だ。
…ダメだ!もったいないと分かってても直視できない!
濃いめの湯気を!もしくは謎の光を!!
「おねーちゃん、顔赤いよー?もうのぼせちゃったの?」
アイリスが俺の顔を覗き込む。
くっ!無防備すぎるぞっ!
「れてぃねぇ。ここに座るの。」
コロネに座るよう促され、俺はなるべく空中に目線をやりつつ座る。
「それじゃ、洗ってあげるねー♪」
石鹸を手のひらで泡立てた二人が、俺の前に膝立ちになる。
俺の左手をアイリスが、右手をコロネが取ってごしごしと擦っていく。
あぁ…ここが楽園か…。
二人の手はそのまま俺の肩へと昇り、背中側に回りこむ。
ふぅ…これで視界から二人がいなくなって少し落ち着いた。
…と油断していたらまさかの追撃!
「んっしょ、と。おなかもしっかり洗わないとね!」
「れてぃねぇ。うごいちゃダメなの。」
背中越しに二人の胸の感触がダイレクトに!
当ててんのよ状態!?しかも生で!!?
幸福も過ぎれば拷問となることを、俺はこの日初めて知った。
***
「あったかーい♪」
「れてぃねぇ。ちゃんと肩までつかるの。」
幸福なれど耐え難いごしごしタイムを終え、俺たちは湯船に浸かる。
子供とは言え狭い浴槽に三人…無論、密着状態だ。
「えへへー♪おねーちゃん♪」
アイリスが俺に抱き着く。
ちょ!不意打ちやめっ!
「んッ…え?」
咄嗟に出てしまった俺の右手が、アイリスの未発達な胸の突起を掠めた。
アイリスは自分の出した色っぽい声にびっくりしたみたいだ。
「なんだか今ちょっと…気持ちよかった?…のかな?」
少し頬を染めながら、アイリスは自分の胸に手を当てる。
アイリスは俺の手を取り…確かめるように再度自分の胸の突起に押し付ける。
「おねーちゃん…、ぅんッ…なんだか…きゅんってするよ?」
ヤバい。これ以上はヤバい。
妹の性の目覚めに立ち会っちゃうのはいくらなんでも…!
俺が無理にでもアイリスの手を振り解こうとしたしたとき…
「アイねぇ。"しっぽ"出てるの。」
「「…え?」」
コロネの言葉に、俺とアイリスが同時に疑問の声を発する。
アイリスの腰、お尻に近い辺りに、小さな"尻尾"が生えていた。
「え…えー?なんでぇ?」
それは矢印型の尻尾…
漫画などで見るような"悪魔の尻尾"そのものだった。
そういえばエリノアが"魔族は力を使うと外見が変化する"って言ってたけど…
"力"を使ったとき以外でもそうなることがあるってことか?
例えば…えっちぃ気持ちになったときとか?
「おねーちゃん!どうしよ!?」
アイリスはちょい涙目になって俺に救いを求める。
どうしよ?って言われてもな…。
「とりあえず…擦ってみるか?」
俺は、なるべくアイリスのお尻を直視しないように尻尾に手を伸ばす。
「ひゃっ!…んぅッ!」
指先が尻尾に触れた途端、アイリスが切ない声を上げる。
「おねぇ…ちゃん!…んっ!」
いかんいかんいかん!
俺はバッ、とアイリスの尻尾から手を放す。
「はぅぅ……おねぇちゃん…。」
アイリスは俺の首に手を回してぐったりしている。
その顔は酔ったように赤くなり、目はとろんとしていた。
いかんな…これは…。
今後尻尾へのお触りは禁止にせねば…。
「れてぃねぇ…。」
まだふわふわした状態のアイリスを見つめながら、コロネが呟く。
「いまの…ころねにも…してほしいの。」
ダメだってば!!
こうして俺の"異世界で初めてのお風呂"は……三人仲良くのぼせて終了となったのだった。