第2話「start#2」
「おーい、翔」
後ろから自分を呼ぶ声がする
振り返ると頭に、バンダナを巻いて制服だらしなく来ている同い年で同じクラス
俗に言う幼馴染の鵜崎達也が自分に手を振りながら走って近ずいてきていた
「おはよ」自分の横にならび、自分の右肩に手を置きながら鵜崎はそう言い
「おう」自分も、軽く挨拶をすると信号が青になり歩き出す。
下らない話をしながら二人で歩いているとかなり学校の近くまで近ずいていた
「発現試験か…」空を見ながら呟く「どんな能力手に入るかワクワクするよな」
鵜崎は、不安や希望で揺れてる自分をよそにワクワクしている・・・・
コイツはいつもそう…
しばらく経ち
自分と鵜崎は教室にいた
ザワザワと誰もが落ち着いていない
すると眼鏡を掛けた長い髪の白衣を着た女性が入ってきて
「今から、試験場となる体育館へと移動しますので並んでください」
そう指示をし自分たちは並び始める
かなり綺麗な女性であり、並んでるとき見とれてしまった。
女性が自分の視線にきずいたようだするとこちらを向き
ウインクをしてきた
つい自分は恥ずかしくなり、顔を伏せてしまった。
「隙山お前あの人に惚れたのか?」などと
前のクラスで仲の良かった数人に冷やかされた
「ごまかさないで言うと、ちょっとだけな」
敢えて、本当のことを伝える
移動が始まった、自分のクラスが1番に試験をするようだ。
体育館に入ると器具が大量に設置されていて白衣の科学者達が動き回っている
早速試験が始まる
テンポ良く進んでいくので自分の番が数分で来た
「隙山翔君、こっちへ」さっきの女性に呼ばれ機械の前に移動する
機械は腕輪型のドライブが半円状に展開している状態で固定されているだけである
手を引かれるまま固定すると、ドライブが展開からもとのロック状態になり女性が端末のボタンを押すと、ドライブから音がする。
ドライブが歯車のような形に変化する「あのなんですかコレ」
女性に尋ねると「あーこれは何か分からないけどとりあえず、ドライブねそれより貴方の能力…珍しいわね…ま、終わったらまたここ来て」
書類を渡され、自分は機械の前から動き教室に向かう
教室には、すでに試験の終わったメンツがいてそれぞれクラスわけのことや能力のことを話していた
数人は能力を使用しているようだ。
自分は書類を見てみた、そして能力が分かる
「酸素変換-メタル」
との名称が書かれていた下の概要には能力の詳細が書かれていた
酸素を鉄に自在に変え、鉄を酸素に変えられる
鉄が触れている酸素を鉄にする事も可能
範囲は実験などにより決定
ランク特A「特殊変換系能力所有者」
特Aとは、めずらしい前例の無い能力で影響力のとくに強いものと言う事だ。
今にも試してみたいところだが…使い方が分からない
自分を含めて大半が分からないのだろう。
テレビや教材覚え教えてもらった事を必死に試行錯誤してみるがどうも上手くいかない
しばらくしてめんどくさくなり変化したドライブを眺める
歯車…地味にかさばる、通常の腕輪型ドライブの外し方も出来ずかなり邪魔
「よ」うつ伏せている自分に鵜崎が声を掛けてきた
「おいおいどうした、能力手に入ったんだろ?」
げんなりしている自分をよそに周りはハイテンションこの上ない
鵜崎もだ…
「見ろよこれ、外れない、使えない、デカイの三つの要素揃ってるぞコレ」ドライブを見せる
「変なドライブだなまぁオシャレだろそれより能力は?」オシャレぇ…
ムッとした表情で自分は書類を見せる。
鵜崎は、驚いた表情を見せてゆっくりと口を開け「特A…」と呟いた
自分はその表情を見て、一種の満足感を得た。
ふと時計を見ると11時30分であった
試験からそこそこ時間が経っていたようだ。
そしてアナウンスが流れる
「生徒会の皆さん、正門と裏口に給食を届けに来てる車があるので取りに行って配っちゃってくださーい」
軽いなぁオイ…
「飯か…なんか早くない?」鵜崎は時計を見つめながら言う「特別なんじゃないの?試験だし」確信は無いが考えられるのはこれだと思い答える
「けど正門と裏門別れてるのが引っ掛かるなぁ…」鵜崎は何を気にしているのだろう
いつもとは違うと思ったが自分はそこを指摘しなかった。能力が手に入ったりと色々あるから無駄に頭が回ってるのだろうそう思う。
こちらも短いです。
文章力が乏しく低いですので…