常備薬(二百文字お題小説)
お借りしたお題は「常備薬」です。
田守優子は私の親友。独特だが、悪い子ではない。
今日は優子とランチ。日差しが強いので、オープンテラスはやめて、店内にした。
「この前さ、常備薬の営業マンが来たの」
また優子の唐突な話が始まる。
「断わったんだけど『置かせていただけるだけで結構ですから』ってしつこいので、それならって承諾したの」
そうやって、皆、使ってしまうのよね。
「それから一ヶ月経つけど、何も使っていないの」
ドヤ顔の優子。それは確かに凄い。
ということでした。普通ですみません。