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俺は今日から犯罪者になる

何事もなく進んでいく時間、学校からの帰り道。


いつも通り友達と馬鹿やって、お互いに笑いあいながら家まで帰る。


そんな日常は今日から変わった。


一緒に帰っている友のふざけ話に相槌を打っていると、目の前に数名の男達が飛び込んできた。


「高隆 慎二・・・・だな?」


その中の1人が口を開いた。


「そ・・・そうだけど。何か用か?」


男の余りの威圧感に、話していた友達も口を閉じ、周りにいた人々も緊張感に満ち始めた。


「貴様を第一級特別犯罪者と認定し、連行する」


「は?―――――どういう・・・・」


「おい、連れて行け」


ずっと話していた男が他の男に指令すると、2人が慎二の腕を強引に掴む。


「ちょ・・・・ちょっと待ってくれ!俺は何もやってねえ!」


犯罪など身に覚えのない慎二は、必死に抵抗し、暴れまわった。


「したかどうかなどは、我々に聞くな」


「それに!アンタ等、何者だ!」


「何者?・・・お前は馬鹿にしてるのか?警察だ」


嘘だ、そう慎二はすぐに分かった。


全員がマフィアの様な黒い服に黒いサングラスをかけ、警察には無い明らかな威圧感が物語った。


「嘘を吐くな!何もやってねェのに犯罪者扱いなんてふざけるなよ!なァ?俺何もやってな――――」


自分の無実を証明するため、小さい頃から一緒に馬鹿やってきた友達に助けを求めた。


しかし、救いの手は差し伸べられなかった。


さっきまで一緒に笑ってくれていた友達は、慎二から数歩離れ、軽蔑と敵意が込められた白い目をずっと慎二に向けていた。


「お・・・おい!俺は、本当に何もやってないよな?な?」


「五月蠅いんだよ。『犯罪者』が」


次の瞬間、慎二が想像していた言葉とは裏腹の言葉が、慎二の胸を貫いた。


「は・・・・はい?」


「聞こえなかったのか?この『犯罪者』!ほら、周りを見てみろよ。皆お前が今からこの場から消える事を望んでいるんだぜ」


その言葉通りだった。


慎二が見渡す限り、友達と同じ目をした人達が自分を睨むのが分かった。


そして、所々、小さい声だが、『犯罪者』と聞こえた。


「嘘だろ・・・・・何で・・・・・」


すると、慎二の目の前には会社から帰宅するところなのだろうか、慎二の父親が呆然と立っていた。


「お・・・親父!助けてくれ!俺は何もしてないのに―――――」


家族なら自分を救ってくれる。


その考えが甘かった。


「誰かね?君は」


現実は大きく違った。再び希望の光が見えた慎二の心は、永遠の闇に放り投げられた。


「嘘だろ?親父・・・今さら冗談なんて」


「すまないが、『犯罪者』を息子に持った覚えはない―――――警察の方、早くその『犯罪者』を連れてってくれ。安心して道を通れないだろう」


「これはご無礼を・・・・・おい、連れて行け」


もう一度、黒服の男が命令をすると、慎二を掴んでいる2本の腕が軽々と慎二を持ち上げ、その場を離れ始めた。


「ふざけるなよ!親父!俺は・・・・・俺は・・・・何もやってない!」


無意味と解っていても、連れ去られる事に抵抗しながら、必死に目の前から離れて行く父親に叫び続けた。


「ちくしょう・・・・・・ちくしょう・・・・・」


何度叫んでも、自分には1つも返事が返ってこず、いくつもの睨む白い眼だけが慎二には見えた。


想像したことも無かった現実に絶望する慎二を、警察と名乗る黒服の男たちは、道路の端に止められていたトラックの大きな荷台へと放り込んだ。


荷台の中は、日差しが1つも入らず、1つの小さな闇となっていた。


放り込まれた慎二は、動き始めたトラックを感じながら、一寸も動かず、思いつめていた。


「何で・・・・俺だけ・・・・・ふざけんなよ」


そんな言葉を2時間ぐらい呟いただろうか、トラックが止まった事に慎二は気付いた。


「止まった・・・・のか?」


すると、次の瞬間、目の前の風景が移り変わった。


暗黒の闇から解放された慎二の目の前には、ガラスか何かで遮られた映画館の様なカウンター越しに1人の女性が見えた。


しかし、周りには何も見えなかった。


「罪人No980371034553 高隆 慎二 第一級特別犯罪者 ですね?」


すると、カウンター越しに女性が口を開いた。


「な・・・・・何者だよ。アンタ」


「高隆 慎二に適合しました―――――どうぞ、コレを」


すると、罪人No980371034553 高隆 慎二と書かれ、慎二の顔写真が貼られたカードと指で挟めるぐらいの大きさの黒い筐が、女性の手から渡された。


すると、また慎二の目の前の風景が移り変わる。


今までとは違った明るさに目が慣れ始めると、慎二は目を疑った。


目の前には、ビルが立ち並び、人を乗せた見たことも無い機械が空を飛び交っていた。


「何だよ・・・・・ココ」


すると、後ろからずっとタイミングを窺っていたかのように、1人の男が話しかけてきた。


「ヤア、新人くん。どうだい?素晴らしいだろ?」


「アンタは・・・・・誰だ?」


「俺かい?俺は罪人No009 サウファール=D」


サウファール=Dと名乗る男は、その場で1回転し、自己紹介を始めた。


「で、新人の高隆 慎二君。どうだい?ココに来た気分は」


今まで見た事のない場所に目を奪われていた慎二は、Dの言葉につい先ほどの現実を思い出し、唇をかみしめた。


「相当キツイ感じでココに来たんだね。あー、いいよ。言わなくて――――さて、今日から此処が君の故郷だ!」


Dは、両腕を大きく拡げ、慎二を温かく迎えた。


「まァ、いきなり犯罪者呼ばわりは慣れないと思うけど。徐々に此処に慣れてね。じゃ、質問とかない?」


「え、と・・・・2つある」


「じゃ、1つ目!」


先程から口を開くたびに回ったり、奇怪な踊りを始めるDに、慎二はDを見た者が必ず思う質問を口にした。


「アンタのその格好は・・・・何なんだ?」


そう口にし、Dを指差す慎二の言う通り、Dは可笑しな恰好をしていた。まだ季節は夏だというのに、全身を真っ黒な布で包み込み、まるで人を小馬鹿にしている様な仮面を顔に付けていた。


「スタイリッシュ!カッコいいだろ?」


「いや・・・・変」


「まァ、失礼。はい、次2つ目」


「え、と・・・・ここは、何処だ?」


「ありゃァ?分かんないか。此処は、牢獄だよ」


「え?」


「だから、牢獄―――――此処は、普通とは少し変わった牢獄・・・・天国の牢獄(ヘブンズプリズン!!」


この小説は、元はダメーバもといアメーバ様で書いていた品です。


一年前から書いていた物でその頃より一切変えていません。


駄文です。自分でも吐き気がします。けど、変えはしません。めんどいです。


温かい眼で見てやって下さい

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