第十六の運命:盲目のサイクロプス
エドノ視点
すべてはあの火事から始まった。仲間の命を奪い、俺たちの幸せをすべて奪い、そして俺たちを完全に壊しちまったあの火事から。あの事故から一ヶ月が経って、他のみんなは心の安らぎを求めてそれぞれの道へ行ってしもうた。その間、俺は逃げる術もなかまま、辛い思い出に囲まれて同じ場所におった。最初はアンジャスやロビと一緒にここを離れたかったんやけど、二人とも早々に居らんくなって、どこに行ったかも分からん。
他に何をすればよかか分からず、この悩みから少しでも心を軽くしようと思って、新しい趣味を探してみたと。いろいろ試してみた結果、BMXやマウンテンバイクみたいな自転車競技に興味を持ち始めた。マウンテンバイクの大会にもいくつか出てみて、一度も勝てんかったけど、このスポーツを心から楽しめた。バイクに乗って山を下り、いろんな障害物や地形を駆け抜けるたびに、すげぇ興奮した。ほんの一瞬でも、すべての問題が消えてなくなったみたいに、本当に自由になれた気がした。
マウンテンバイクを趣味にして数週間が経ち、今はカナダのトレイルにおる。今回は大会とかじゃなく、ただ楽しむためだけに一人でここに来たと。このスポーツで唯一あんまり好きじゃなかとは、スタート地点に行くために丘や山を登ることや。場所によっては頂上まで行きやすか道もあるけど、ほとんどは森や岩だらけで、自転車を担いで登るのはかなりハードで疲れる。でも、頂上に着いて美しい景色を見るたびに、その苦労も一瞬で報われるんや。
スタート地点に着いてすぐ、俺はバイクに跨がってトレイルに挑み始めた。ここのトレイルはかなり複雑で障害物も多いけど、俺みたいな初心者でも比較的攻略しやすくて、結構気に入っとる。トレイルを楽しみながらいくつかトリックを試していたその時、突然の震動が起きて、俺はバイクから転げ落ちてしもうた。激しく転んだけど、幸いひどい怪我はなか。
バイクを起こして、震動の源を確かめに行った。そこに着くと、青と黄色のスパンデックスのユニフォームを着た数人が、ロボットみたいな奴らと戦っているのが見えた。ユニフォームには「X」のシンボルがついていた。彼らが何者かはっきりとは分からんかったけど、目からレーザーを出したり、体を氷に変えて辺りを凍らせたり、信じられん速さで走る奴までおって、みんな能力を持っとった。見惚れていたら、警告する声が聞こえた。
???:「危なか!!!」
その直後、近くで何かが爆発して、何かが俺の体に当たって、一瞬で意識を失った。
どれくらい意識を失っていたか分からんけど、目が覚めた時はベッドの上で、目に布が巻かれているのを感じた。外そうとしたら、誰かに止められた。
???:「その布ば外したらいかん」
エドノ:「は? お前は誰や? 俺に何があったんや?」
???:「俺の名前はスコット。あるいは『サイクロプス』と言った方が分かりやすかかもしれんな」
スコット:「お前は俺たちのロボットとの戦いに巻き込まれて重傷を負い、大量に出血していた。だから俺の血ば輸血せざるを得んかった」
スコット:「だが不運なことに、俺の血がお前の体内で遺伝子を変異させてしまったようだ。俺と同じように、目からレーザーば撃ち出す能力を与えてしまった」
スコット:「本当に申し訳なか。だが、お前はもう自由に目ば開けることはできん。さもなくば、制御不能なレーザーば放ってしまうことになる」
スコットは続けて、ここは「X-マンション」だということ、そして俺が新しい能力を制御できるようになるのを手伝うと約束してくれた。スコットは目からのレーザーの出力を調整するための特殊な眼鏡と、彼と同じようなスパンデックスのユニフォームをくれた。体調が良くなるとすぐに訓練が始まり、スコットだけでなく他のX-MENのメンバーも協力してくれた。
数週間が経ち、スコットから正式にX-MENに入らないかと誘われたけど、すぐには返事を出せんかった。それでも、俺に手伝える任務がある時はいつも協力しとる。たとえば今、俺はスコットたちと一緒に、水を操る能力を持つミュータントと戦っているんやけど、これがめちゃくちゃ厄介だ。俺はまだ目からのレーザーを完全には制御できんから、遠くから援護するしかなく、仲間に当てんように細心の注意を払わんといかん。
水を操るミュータントと必死に戦っていたその時、突然大きな震動が起きて、恐ろしいオーラが爆発した。直後、数え切れんほどの悍ましいクリーチャーが現れて、俺たち全員に襲いかかってきた。奴らは戦っていたミュータントにさえ襲いかかった。恐ろしいクリーチャーたちの不意打ちのせいで、俺はスコットたちとはぐれてしもうた。それだけじゃなか、あのクリーチャーに攻撃された奴は、すぐに憑依されて操られてしまうのを見た。それを見て、俺はさらに慎重に戦い、逃げた方がいいと判断した。
スコットたちをまた見つけられるよう願って、行き先も分からんまま走り続けた。けど不運なことに、全く見覚えのない場所で迷ってしもうた。幸い、遠くに人が見えたから、道を聞こうと近づいた。けど、俺が何か言う前に、そいつらが突然襲いかかってきて、俺の眼鏡を壊しかけた。
エドノ:「クソッ! こいつら、もう操られとるんか」
操られていたのはそいつらだけじゃなか。俺が攻撃をかわした直後、他の奴らも一斉に襲いかかってきたから、この場所の全員が完全に支配されているようやった。
なんとかすべての攻撃をかわして、集落から遠くへ逃げ延びた。十分に離れて、誰も追ってこないことを確認して息を整えると、近くに古い小屋を見つけた。ボロボロで放置された小屋やったけど、しばらく避難するには安全な場所に見えた。俺は休むために小屋に直行して、スコットたちがまだ操られていないことを願いながら連絡を取ろうとした。けどマヌケなことに、まだ何匹かのクリーチャーが追ってきていることに気づかず、眼鏡を壊されてしもうた。咄嗟に目からのレーザーで奴らを倒し、小屋に駆け込んで鍵をかけ、建物ば壊さんように目を固く閉じた。
エドノ:「スコット、みんな、無事でいてくれ」
エドノ:「助けに行けんで、すまん」
エドノ:「俺はここでは、ただの『盲目のサイクロプス』や……」




