プロローグ-異世界転生した男子目線-
異世界転生はありがちですが、前世について触れられる事が少ないように感じているので、前世の話、現世の話どちらも書きます!!!
この話は、主人公の失恋から始まります。
目の前で、"主人公"である彼女が最愛の彼に
抱きしめられている。
その光景を見て、思わず、木のかげに身を潜め、
口を片手でおさえた。
足に力も入らなくなって、尻もちをつく。
僕は第三王子で、普段は綺麗好きなのに、服が
汚れるのも気にならない。
今は護衛もふりきってきたから、咎める人も誰も
いない。
手も、体も、小刻みに震えて、何も考えられない。
荒くなっている息をととのえる事も出来ない。
「何…で……?」
おかしい。ありえない。こんな展開"知らない"。
僕はずっと、彼が好きだった。
前世の記憶を持って生まれてきて、ここが前世で
ハマっていた乙女ゲームの世界である事には
すぐに気づいた。
乙女ゲームが好きだった訳ではなく、僕は腐男子
だったから。
しかも、この乙女ゲームには最推しがいる。
ゲームのサポートキャラである彼には、20年以上
も片思いしていた。
この世界は、どんな結婚でも許される。
上手くやれば、付き合う事が出来るかもしれない。
そう、思っていた。
彼は攻略対象じゃなかったから、安心していたのに。
読んで下さりありがとうございます!
初めて投稿するので大目に見てください!
投稿頻度は、不定期です。