第66話 国家
65話同じの出してました。すいません。
「倒せた〜」
「ですね〜」
「強すぎんでしょ〜」
僕たちはミノタウロス(変異種)を討伐した。その達成感から、家で大の字になって寝転がっていた。
ミノタウロスの大きな魔石は、アリスさんの見立てでは400万円ほど。最近倒した普通のミノタウロスの魔石の2倍で売れると予想している。
「柴ちゃん、大活躍だったよ〜」
「柴犬さんがいなければ、多分倒せなかったですよ〜。でも、今までのミノタウロスより数倍強かったですね〜」
ミノタウロスとの戦いを思い返しながら、うとうとしているとインターホンが鳴った。
「むぅぅ……」
眠たくて重たい体を起こし、誰だよ……と思いながら玄関の扉を開けた。
「はーい」
目の前には、黒いスーツをビシッと着こなした男が二人。その間に女性が一人、玄関前に立っていた。
異様な雰囲気の彼らを前に、僕は思わず怯んでしまう。
「な、なにか?」
「討伐後に申し訳ありません。防衛省直轄の探索者ギルドの者です。お疲れのところ恐縮ですが、貴方たちが討伐したミノタウロスの魔石を、こちらに譲っていただけませんか?」
「どうしてですか?」
ギルドは国が運営している。そんな国直属のギルド職員が、僕の家に……?
「はい。動画をリアルタイムで拝見していたのですが、通常のミノタウロスとは異なる未確認の『変異種』であると断定しました。そのため、魔石の調査が必要です。調査にご協力いただける場合、1,000万円で買取をお約束します」
突然のことに驚きつつも、僕は一人で倒したわけではないので、寝ている二人を揺すり起こして相談することにした。
「いいと思います〜」
「ねえ〜。大変だったし、私の見立てより倍以上で買い取ってくれるならグッドだよ〜」
ということで、再び玄関に戻る。
「はい、大丈夫です」
「では、事務所の方に入金しておきますので、お二人にもよろしくお伝えください」
そう言って、三人は帰っていった。突然のことで驚いたが、とにかく眠い。
そのまま眠りについた。
***
目を覚ますと、朝の5時だった。夕方5時頃に寝たから、むしろ寝すぎたくらいだ。
僕は家にあるご飯とお肉と豆腐を使って、朝ごはんを作った。
「おはよう〜」
「ままー?」
「違うよ〜」
「おはよう〜。美緒は寝起き悪いからね〜。ママと間違えたんだよ〜」
と言っていた。確かに、美緒さんは寝起きでぽやぽやして、眠たそうだ。
「柴ちゃん〜お味噌汁作るの上手いね〜」
「えへへ〜」
「あちゅい....」
寝ぼけて、冷まさずお味噌汁を飲もうして、唇をやけどさせていた。
「ほら、冷まさないと」
「冷まして〜」
「柴ちゃん、冷ましてあげて〜」
という事で、「ふーふー」と冷ましてあげた。
「へへへ〜冷めた〜」
なんだか、幼児化していて可愛いな〜




