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柴犬に変身できるようになった僕が、ダンジョン配信を始めたらバズってた〜気づかずにショタの性癖を歪めてたようです〜  作者: 暁 とと


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第64話 首輪と嫉妬

翔太くんにもらった.....首輪だが


ーー外れない。


元の姿に戻ればいいのだが、たぶん首が締まってしまう。

柴犬の姿になっても、手が使えないので外せない.....


ジレンマだ。


そこで、美緒さんに電話をして、助けてもらうことにした。


「......ということで、外してもらえませんか?」

「いいですけど......今からコラボ配信があるので、事務所に来てもらっても大丈夫ですか?」


ということで、コラボ配信が終わる時間に合わせて事務所へ向かった。

首輪をつけたままだと、なんだか恥ずかしい。見られているような気がして落ち着かない。


なんとか事務所に到着した。


「こんにちは、柴犬さん。これが例の首輪ですね」

「はい」


そう言って、美緒さんは僕の首についていた首輪を外してくれた。


「へえ〜サラマンダーさんの弟さんが〜」

「そう。翔太くんは、僕のことを犬の姿のときも獣人の姿のときも、犬として見られてるから......プレゼントしてくれたのは首輪だったんだ〜」

「でも、その翔太くんって、優しいね〜」

「僕もそう思う。子供らしくて可愛いし」


そんな話をしていると、後ろからサラマンダーさんの声がした。


「ねえ、もしかして、また翔太に会ったの!?」

「う、うん」

「なんで、翔太にプレゼント貰ってるのよ!!私なんて、まだ今年は貰ったことないのに!!」


翔太くんに貰った首輪を見て、指をさし怒っていた。


「本当に翔太から貰ったの!?」

「うん。昨日、遊びに来てくれた時に....お年玉貯めて買ってくれたって」

「へえ〜だけど、私は貴方より前から誕生日プレゼント貰ってるし!!」


と言って、カバンから取り出したのはハンカチやメッセージカードなどを取り出した。


「どう、私の方が翔太に愛されてるのよ」

「そうだと思いますよ」

「それは、そうよ。だけど、私以外にプレゼントをあげるのは許せないわ!!」


と言って、事務所を出ていった。僕は、明日ミノタウロスを倒すために美緒さんとしばらく話してから帰った。


********


「翔太!!」


勢いよく扉が開かれ、翔太の姉が帰宅した。


仕事帰りとは思えないほどに元気よく部屋に飛び込むと、ゲームに集中していた翔太から容赦なくコントローラーを奪い取る。


「ちょ、お姉ちゃん! 何すんの!?」


突然の出来事に戸惑う翔太をよそに、姉は腕を組み、じとっとした視線を向けた。


「翔太!! なんで柴犬にプレゼントなんかあげるの!? お姉ちゃんだけにしてって言ったでしょ!!」


その怒りの理由を聞いた翔太は、少し目を泳がせながら口を開く。


「え、えっと....,ワンワンねーねには、いつもお世話になってるし.....」

「それなら私は翔太にもっとたくさんお世話してあげてるんですけど!?」


姉の鋭い指摘に、翔太くんはしどろもどろになりながら反論する。


「べ、別に.....ワンワンねーねが.....その.....」


言葉を濁しながら、翔太くんは頬を赤く染め、ぷいっとそっぽを向いた。


その反応を見たお姉ちゃんは、じーっと彼を見つめる。


「なによ、それ」


目を細め、疑わしげに問いかけた。


「もしかして、あの柴犬のこと特別に思ってるんじゃないでしょうね!?」

「そ、そんなんじゃない!!」


翔太は慌てて立ち上がる。しかし、その様子はどう見ても動揺しているようにしか見えなかった。


「ほんとに〜?」


お姉ちゃんはじわじわと追い詰めるように近づく。


「ほ、本当だって!」


「弟が他の人にプレゼントあげるなんて.....お姉ちゃんのこと、もう好きじゃなくなったの.....?」


突然しおらしくなるお姉ちゃんに翔太くんは目を丸くする。


「べ、別に.....嫌いってわけじゃないし.....」

「本当に!?」

「ま、まあ....」

「じゃあ、お姉ちゃんにもプレゼントちょうだい?」

「えぇ!? い、今!?」

「今!!」

「そ、そんな急に言われても...」


そうぼやきながらも、翔太くんは渋々、自分の机をゴソゴソと漁り始める。


そんな翔太くんの姿を見ながら、姉は満足げに微笑んでいた。

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