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第61話 25階層へ

今回は、25階層まで潜る。


 これまで最高でも5階層までしか探索したことがない僕にとって、今回はまさに未知の世界だ。アリスさんと美緒さんは、配信で40階層くらいまで探索しているので、僕は二人を頼りにしている。


『今日の毛並み、何だかもふもふだね〜。可愛い』

『お、25階層のミノタウロスを目指してるのか』

『そういえば、柴犬さんが獣人の姿で配信するの、初めてじゃなかったっけ?』

『武器はハンマーか〜力持ちだな〜可愛い』


1階層から10階層までは順調に突破。3階層で出てきたスライムには、柴犬の姿では相性が悪くて逃げてばかりだったけど、今はハンマーを一振りでスライムを簡単に叩き潰せる。


『グロいけど、かっこいい』

『スライム、もう少し頑張れよ!だからサービスシーンが見れたのに』

『スライムの粘液....』


 5階層のスケルトンとの戦闘では、美緒さんが僕にしがみついて動きづらかった。どうやら、スケルトンやゾンビの時は、こんな感じになるらしい。アリスさんとコラボする時は、アリスさんにしがみついたりしているそうだ。ソロの時は、全力ダッシュ!!でその階層を抜け出すんだとか。


『てぇえてぇえ〜』

『百合ですか?』

『いいえ、でも事実上の百合やんす』


 20階層から魔物の動きが変わった。スピードが速かったり、防御力が高かったり。それに、20階層で出現したオークは、ミノタウロスとの戦闘のために力を温存しているのか、僕のハンマーの一撃にオークは咄嗟に反応し、棍棒で防がれて耐えられてしまった。


「ふん!!」

「グブォ....」

「にゃああ!!」


 オークは、棍棒で僕の攻撃を防がれた。オークの武器は破壊する事ができ、オークにもダメージが入っている。その隙にアリスさんが、怯んでいるオークを鋭い爪で切り裂いて倒した。


「やっぱり、20階層から少し強くなるよね」

「ですね〜柴犬さんが攻撃力強くて楽々進めます」


 24階層では、四足歩行で俊敏に動く魔物が出現。


「ふん!!あれ?」

「パギャアア!!」

「うりゃああ!!」

「パギャ!?」


 僕が大きく振ったハンマーを魔物が交わし、僕を後ろから襲おうとした。そこで、美緒さんがサメの尻尾で殴り飛ばし助けてくれた。


「うりゃああ!!」


 美緒さんのしなやかで強靭な尻尾で殴られ怯んだ魔物を僕はハンマーで叩き潰した。


『すげえ、連携プレイ』

『柴犬さん凄い活躍だ!!』

『あの魔物は俊敏力があるくせに強いから、少し焦ったな』


 アリスさんと美緒さんが、僕が倒し損ねた魔物をフォローして倒していく体制で、何とか25階層のミノタウロスがいる場所で、何とか辿り着くことができた。


 


いつも応援いただき、ありがとうございます。


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