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柴犬に変身できるようになった僕が、ダンジョン配信を始めたらバズってた〜気づかずにショタの性癖を歪めてたようです〜  作者: 暁 とと


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第51話 グッズ販売

僕はついに、自分のグッズを販売することになった。視聴者からの要望も多く、僕自身も「自分のグッズを出したい!!』と思っていた。それに、自分が出したいグッズが世に出るというのはちょっとワクワクする。


自分の姿がグッズになると言うことで、僕は柴犬の姿で会議室に乗り込んだ。


いざ実際に話を進めるとなると、意外と大変なものだった。今日は、グッズ販売について話し合うため、マネージャーのサイトと、販売担当のスタッフさんと一緒に会議室へと向かった。


「今日はよろしくお願いします!」


僕は意気揚々と椅子に座り、尻尾をふりふりしながら早速提案を始める。


「こういうの、どうですか? やっぱりぬいぐるみは必須ですよね! あと、本物の魔石が組み込まれたアクリルスタンドとか魔石が入った宝石箱もいいと思いますし、自作の加工した魔石とかも作りたいですね! あ、僕が掘った魔石の原石も売りたいかも!!それから.......」


と、次々にアイデアを出していたのだけど......


販売担当のメガネをかけた人が、腕を組みながらじっと僕の話を聞いていた。そして、僕が一通り話し終えたところで、メガネをクイッと押し上げ、冷静な口調で言った。


「ダメです」


「えっ?」


思わず耳がぴくりと動く。まさか、一言でバッサリ否定されるとは思わなかった。


「それだと予算の都合上、難しいです。グッズ制作にはコストがかかりますし、なるべく価格を抑えなければなりません。グッズの基本方針としては、『なるべく安くする。限界まで安くする』 これが鉄則です」


「え、でも、グッズってファンの人が欲しいものを作るのが大事なんじゃ......!


「もちろん、それも重要ですが、柴犬さんが提案したグッズをそのまま全部作ると、1つ1万円を超えてしまいます。確かに、1個や2個程度なら高額グッズがあっても問題ありません。しかし、全てのグッズが1万円以上だったらどうでしょう? 視聴者の目線に立って考えてみてください。そんなに高いグッズ、気軽に買えますか?」


「うっ......それは、確かに.....」


「少しでも多くの人に手に取ってもらうためには、価格を抑えたグッズ展開が必要 なんです。例えば、タオルやTシャツ、キーホルダー、缶バッジなどの日常的に使いやすいアイテムをメインにする方が、より多くの人に届きます。それと、柴犬さんは獣人形態があるので、そのデザインを活かしたグッズも展開しましょう。例えば、獣人の耳や尻尾のモチーフを取り入れたアイテムなんかも面白いかもしれませんね」


ツラツラと長い説明を続けるメガネの販売担当さん。


ーーーうわぁ.....めちゃくちゃ論理的に詰められてる....凄い思考力だ!!


僕 が思っていた『グッズ販売会議』というのは、もっとこう......『あれが欲しい!!』『じゃあ作りましょう!!』『よし、販売開始!!』みたいな、ワクワクする雰囲気のものだと思っていた。でも、現実は違った。


「分かりましたでしょうか?」


販売担当さんが、ビシッと真顔で僕を見つめてくる。


「は、はい.....じゃあ、なるべく高額にならないグッズをメインにして、3,000円くらいの商品を中心に販売していく、という感じなのでしょうか!」

「その通りです」


僕は「グッズ販売って、こんなにシビアな世界なんだ.....』と痛感した。もちろん、好きなものを作るのも大事だけど、売れるかどうか、そしてファンが買いやすいかどうか、そこまで考えないといけないか。これが、大人の世界。これが会社と言うことを実感させられた。


「グッズ販売、なめてたかもしれない.....」


ちょっと落ち込むけど、これは会社が絡んでいる以上、仕方がないことなのだろう。


ーーーまあ、それでもグッズを作れることには変わりないし、ファンの人たちが喜んでくれれば、それでいいか!!


そうポディティブに思い直しながら、僕は改めてグッズのラインナップを考え始めた。


***********************


「じゃあ、こんな感じでいいと思いますか?」

「うん、いいと思います」


長かったグッズ会議も、ようやく終盤に差し掛かった。最初はどうなることかと思ったけど、販売担当さんのアドバイスもあって、最終的に納得のいくラインナップが決まった。


今回発売することになったグッズはーーー


・タンブラー

・パーカー

・犬の姿と獣人の姿のアクリルスタンド

・タオル

・キーホルダー

・クリアファイル

・マグカップ


以上の7点セット!!


どれも、僕の姿がプリントされている。柴犬の姿と獣人の姿。2種類を選べるようにしてある。


僕としては、魔石とか色々とグッズを出したかったけど、最初はこのくらいがちょうどいい感じになった。会議が始まってから1〜2時間、ようやく一つの結論にたどり着いた。


「ふう.....やっと決まった.....」


会議が疲れてしない尻尾は垂れ下がり、耳もペターとなっていた。正直、グッズを決めるだけでこんなに時間がかかるなんて思ってなかった。改めて、世の中の商品ってこうやって作られてるんだな........と、しみじみ感じた。


そして、グッズの販売方法についても説明を受けた。僕はてっきり、事務所の公式サイトで販売するのかと思っていたけれど.......


「グッズ販売専用のサイトで取り扱います」


どうやら、ファンが買いやすいように、専用のオンラインショップを利用するらしい。事務所が提携している業者を通せば、注文や発送もスムーズになるんだとか。なるほど、こういうのも考えられているんだな......


— 数日後 —


何時間もかけて決めた僕のグッズ。そのサンプルが、僕の家に宅配でついに届いた。


「おおおお〜」


手元に届いたダンボール箱を開けると、中には綺麗に梱包されたグッズたちが並んでいる。僕のイラストが入ったタンブラー、肌触りの良いパーカー、そして自分そっくりのアクリルスタンド。


「すごい.....本当に、僕のグッズができたんだ!!」


これまで画面の中の存在だったものが、こうして実物になって目の前にある。想像していた以上にしっかりした仕上がりで、思わず感激してしまった。


通常、企業がグッズのサンプルを作るには数週間はかかるらしいけれど、僕の事務所は独自のルートがあるらしく、驚異的なスピードで仕上げてくれたらしい。


「うん、これなら絶対ファンの人たちも喜んでくれるはず!!」


手 に取ってじっくり眺めながら、グッズ販売がますます楽しみになってきた。

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