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柴犬に変身できるようになった僕が、ダンジョン配信を始めたらバズってた〜気づかずにショタの性癖を歪めてたようです〜  作者: 暁 とと


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第48話 料理人の柴

サラマンダーさんから、マネージャーを通じて指定された場所へ向かうように頼まれた。その場所は、電車でおよそ3時間ほどかかる住宅街の一角にある一軒家だった。最初は、指定された場所の近くまで行き、そこで自分の姿を柴犬に変えてから向かおうと思った。しかし、すぐにサラマンダーさんからの指示が伝えられ、『獣人の姿で!!』という強い言葉があったため、やむを得ず獣人の姿に変身して、指定された場所へ向かうことにした。


獣人になるための勾玉に関して、どうしてこんな姿に変わるのか、その理由を調べてみたが、結局のところ魔石の専門家ではない僕にはその詳細を理解することができなかった。ただ、勾玉の作り方は勾玉の形に円を描くように掘り、その中に小さな星を描き込む。そして、最後に、くしゃみをした時と同じ場所に丸い傷をつけると、獣人に変身する効果が現れる。実際にその方法を試してみると、予想通り獣人の姿に変わることができた。


作った勾玉を美緒さんに渡してみたのだが、彼女に持ってもらったところ、サメのしっぽが生えてきただけだった。これは、完全な犬になる僕だけは獣人になるのだろう。


指定された場所に到着すると、サラマンダーさんが玄関先で待っていた。彼女は立っているだけで、その威厳を感じさせる。


「来たわね」

「は、はい」


その言葉に返事をしながら、僕は少し前に進み、途中で買ったお肉や野菜などを持って彼女に近づいた。


サラマンダーさんはすぐに、本題に入った。


「さあ、早速、私に教えなさい。翔太が今日午前中までだから、急いでね」


なるほど。翔太くんの昼食は、彼女が自分で作った料理を食べてもらいたかったのだろう。それで、急いで家に来るようにと指示されたのだと思う。


「お邪魔します」


僕は、招かれるままに家の中へ足を踏み入れた。中に入ると、すぐに感じたのは、部屋の中がとても清潔で整理されていることだ。あのお母さんは、きっと綺麗好きな人なんだろうと、僕は心の中で思った。


「ところで、お母さんに料理を教えてもらったりはしないの?」

「ママはね.....料理が得意だけど、レパートリーが少ないのよ。それに、翔太が気に入った料理を、同じように、いや、それ以上に美味しく作りたいからよ!!」


サラマンダーさんの言葉からは、翔太くんへの愛情と、彼のために料理を完璧に作りたいという強い熱意が伝わってきた。


その熱心さに、僕は驚かされる。僕はまずカレーの作り方を教えることにした。カレーはシンプルで、失敗しにくい料理だから、初心者でも安心だ。


まず、サラマンダーさんにじゃがいもや人参をピーラーで皮を剥いてもらい、次に包丁を使って一口大に切ってもらうことになった。すると、サラマンダーさんは少し躊躇しながら包丁を持ち、振り下ろそうとした。それを見て、僕はすぐに声をかけた。


「ちょっと!!」

「何よ?」

「猫の手で、食材の上に少し包丁を浮かせるだけで切れるから、そんな振り下ろしたら危ないですよ」

「ふーん、そうなんだ」


サラマンダーさんは少し不満そうな表情をしていたが、僕の指示に従って包丁を使う姿勢を変え、慎重に包丁を動かし始めた。


「はい、猫の手で」


その結果、何とか無事に一口大に切ったじゃがいもと人参を準備することができた。次に玉ねぎの皮を剥いてもらうことにしたが、なんと玉ねぎが一瞬で消えてしまった。


「無くなったじゃない」

「玉ねぎの皮は1〜3枚程度で十分ですよ」


僕はそう言って、再度やり直してもらうと、今度は玉ねぎをしっかりと切ることができた。じゃがいもや人参と一緒に、沸騰した鍋にそれらを入れてもらった。


玉ねぎは煮込むうちに溶けるが、その甘みがカレーを美味しくしてくれる。約20分ほど茹でると、野菜が柔らかくなり、次にカレールーを加えて、全体をよく混ぜた。こうして、ついにカレーが完成した。


「ふう〜出来たわ」

「うん。いい味だね」

「当たり前でしょ」


サラマンダーさんは自信満々に答えるが、次に気になることを思い出した。


「そういえば、ご飯はどうするの?」

「無いわよ。でもお米ならあるけど?」

「え?」


お米を炊くことになり、僕はサラマンダーさんにお米を洗う作業を頼んだ。


「お米、洗うの?」

「洗うわよ」


お米を水で洗う作業をしてもらったのだが、少し水が多く流れてしまうことになった。それでも、何とか炊飯器にセットして、無事にお米を炊くことができた。


次に、牛丼を作るための準備に取り掛かった。牛肉、玉ねぎ、砂糖、醤油、みりんを用意し、油を引いて玉ねぎを炒めてもらった。玉ねぎがきつね色になったところで、次に牛肉を加えて炒め、最後に水、醤油、砂糖、みりんを加えて煮込むと、ついに牛丼が完成した。


「これで、完成です」

「ふん。中々いいじゃない。これで、翔太が私のことをもっと好きになるはず」


サラマンダーさんはワクワクしながら翔太くんが帰ってくるのを待っていた。

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