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柴犬に変身できるようになった僕が、ダンジョン配信を始めたらバズってた〜気づかずにショタの性癖を歪めてたようです〜  作者: 暁 とと


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第37話 始めての案件配信

僕に案件動画の話が舞い込んできた。事務所経由での依頼だ。案件内容は、犬用のブラシと歯磨きの紹介。


マネージャーさんからメッセージが届いたとき、正直びっくりした。案件動画自体が初めてだったし、犬用というのも意外だった。少し悩んだが、せっかくの機会だと思い受けることにした。


ちなみに、報酬は30万円らしい。


今回の案件は、美緒さんとアリスさんとのコラボ配信だったらしいのだが、アリスさんは都合が合わず、出演できなくなってしまった。

ということで、今日の案件配信は僕と美緒さんの2人で進めることになった。


「こんにちは〜!今回は案件配信です!!」

「柴犬さんにピッタリな案件ですね!!」


そんなやりとりから、初めての案件配信が始まった。美緒さんは案件配信の経験があるらしく、頼もしい。


「柴犬さんに試してもらうのは、こちらです」


そう言いながら、美緒さんは床に、案件先の会社から提供されたブラシと歯磨き、それに歯磨き粉を並べた。


....ん? 歯ブラシって、もっと普通の、棒状に毛がワサワサついている小さめのものを想像していたのに、指サック型の歯ブラシだった。


これじゃあ、美緒さんに直接、指を突っ込まれる事を想像すると、恥ずかしい。


どんなものを紹介するのか、事前にもっとよく確認しておけばよかった....と、少し後悔する。


美緒さんは、最初に手に取ったのはブラシ。


犬用ブラシと聞いて、普通のクシのようなものを想像していたのだが、目の前にあるのは少し違った。

持ち手の部分を見てみるとゴム製で握りやすそうだ。ブラシの部分には細くてしなやかなピンがたくさん並んでいる。先端には小さな丸いキャップがついていて、肌当たりが優しそうだ。


美緒さんが案件先に貰ったブラシを手に取り特徴が書いてある説明書を読み上げていた。


「これはスリッカーブラシっていう種類で、毛の奥に溜まった抜け毛や小さな毛玉をしっかり取れるんです」


なるほど、確かに普通のブラシよりも細かい部分までケアできそうだ。


「じゃあ、柴犬さん、私の膝に乗ってください」

「う、うん」


恐る恐る美緒さんの膝の上に乗る。なんだか落ち着かない体勢だったが、美緒さんは慣れた様子で、ブラシを僕の背中に優しく当てた。


ーーーーシャッ、シャッ


毛の奥に溜まっていた抜け毛がスッと取り除かれていくのがわかる。軽く引っかかる部分もあるけれど、美緒さんが優しくほぐしてくれるから、痛くはない。むしろ、絶妙な刺激がクセになりそうだった。


ーーー気持ちいい.....


リズムよく撫でられているうちに、少しずつ体の力が抜けていく。美緒さんの手つきが優しく背中、肩、首筋、耳の後ろ、お腹.....をブラッシングしてくれた。


心地よくて、思わずうっとりしてしまった。


『あらあら〜可愛い〜』

『うっとりしてる』

『あ、柴犬さん。ベロ出てますよ〜』


ブラッシングが終了してしまった。もっと続けてほしい気持ちが顔に出てしまったのか、美緒さんがくすっと笑われた。


『毛玉だ!!』

『モフモフで可愛さ2倍!!』

『可愛すぎる!!』


ブラッシングの後、美緒さんが歯ブラシを手に取った。


「じゃあ、次は歯ブラシです。口開けてください」

「ふぁーい」


言われるがまま、美緒さんの太ももに頭を乗せ、大きく口を開ける。


「は〜い、お利口ですね〜」


美緒さんは優しくそう言うと、シリコン製の指サック型歯ブラシを人差し指にはめ、そこに歯磨き粉をつける。そして、そのまま僕の口の中へと突っ込まれた。


「あふぇ、いいでふゅ」


最初は口に指を突っ込まれている感じがして、違和感があったけれど、しっかり磨かれている感じがする。


指で直接歯をなぞられているせいか、普通の歯ブラシよりも細かい部分まで行き届いている気がする。


ーーーこれなら犬も虫歯にならないと思うな〜


そんなことを考えながら、歯磨きタイムが終わり、僕は水を口に含みすすいだ。


「柴犬さん、可愛かったです。私に身を委ねている感じがとても良かったです」


美緒さんが満足そうにしていた。


「ブラッシングも気持ちよかったし、歯磨きはしっかり磨かれている感じがして、とてもいいと思いました〜」


そんなふうに動画をまとめ、案件配信は無事に終了した。


配信が終了した後、僕たちが紹介したブラシと歯磨きは、なんと即完売。再販待ちになったらしい。


案件を依頼してきた人は、思った以上の好評で、何かお礼の品を送ってくれるらしい。



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