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柴犬に変身できるようになった僕が、ダンジョン配信を始めたらバズってた〜気づかずにショタの性癖を歪めてたようです〜  作者: 暁 とと


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第33話 税金って難しい

家の引越しを済ませた数日後、マネージャーさんから電話がかかってきた。


「柴犬さん、引越し終わったんですよね?」

「はい、終わりましたよ〜」

「実は柴犬さんにお届けしたいものがあって。ついでに家の中を少し見せてもらってもいいですか?」

「いいですよ~」


何を届けてくれるんだろう?と思いながら待っていると、ほどなくして車の音が聞こえた。


「あ、柴犬さんこんにちは~」

「こんにちは~」


大きなクーラーボックスを抱えたマネージャーさんがやってきた。


「やっぱり家では人間の姿なんですね~」

「そうですよ~」


玄関先で話をするのもなんなので、中に入ってもらい昆布茶を出した。


「実は、視聴者さんから柴犬さんへの引越し祝いとして事務所に大量のお肉が届いたんですよ」

「え?」


マネージャーさんがクーラーボックスを開けると、中にはぎっしりと詰まったお肉!!


「あ、これは私からのお祝いで、こっちは社長さんからです」


マネージャーさんのお肉は厚切りの赤身肉。社長さんからは、僕の大好物である分厚いタン塩だった。


「うわ~、嬉しい!!」


机の上にずらりと並べられたお肉の数々を見て、思わず声を上げた。


「いや~、運ぶの大変でしたよ~」

「ご苦労さまです。郵送でもよかったのに、僕から取りに行くことだってできましたよ」

「いえいえ、こうして直接持ってきたほうが、もしかして一緒にお肉をご馳走してもらえるかな~なんて思いまして」

「抜け目ないですね~」


せっかくなので、マネージャーさんと一緒にお肉を食べることにした。社長さんからもらったタン塩と、マネージャーさんからの赤身肉を焼く準備を始めた。


まずは、タン塩に合うタレを作ることにした。材料はレモン、ネギ、お酢、コショウ。これらを混ぜて特製タレの完成。


タレが完成したら厚切りのタンを塩を振って焼く。フライパンで中火にかけ、片面を4分、裏面も同じように焼いて中まで火を通す。一方で、赤身肉は5センチほどの厚みがあり、そのままだと火が通りにくい。そこで、ジップロックにお肉、塩コショウ、すりおろしニンニクを入れ、空気を抜いてから炊飯器の中に沈めて低温調理をすることにした。


僕が料理をしている間に、マネージャーさんは家の中を散策していた。


低温調理が終わるまでの間に、熱々の牛タンを食べることにした。皿に盛り付け盛り付けた厚切り牛タンを机の上に置いた。


「わあ〜美味しそうですね〜」

「でしょ〜」


特製タレに浸して一口。


「「いただきま〜す」」


噛むたびに牛タンのプリッとした食感と旨みが広がる。酢を入れたことで味が際立ち、さらに美味しい。


「うまい!!」

「柴犬さん、料理上手ですね~このタレも美味しい〜」

「えへへ~」

「あ、ご飯は無いですか?」

「ありますよ~」


白米をレンジで温め、用意した。牛タンを堪能するうちに、低温調理をしていた赤身肉もいい感じに仕上がった。最後に、赤身肉を両面10分ほど焼き、程よい焼き色がついたところで塩コショウを振って完成。


「私が焼くといつも固くなるのに、こんなに柔らかいなんて!!」

「ふん〜」


ふふん、と鼻を高くして得意げにしていた。お腹いっぱいで、ゴロゴロとしていた。


「あ、そうそう。税金ってどうですか?」

「税金?」


マネージャーさんが、唐突に税金の話をしてきた。


「そう。固定資産税や都市計画税とかとか」

「確か、3万4千円程度だったと思うよ」

「柴犬さんが、じゃあそれを半分ぐらい経費に出来ると思いますよ」

「え?」

「じゃあ、200万円の家を紹介する動画を作るのも経費に?」

「その通り!!動画撮影のための機材費やリフォーム費用も、動画制作に必要なら経費として落とせるよ。もちろん、家そのものを直接経費にはできないけど、その維持費や使う割合は対象になるよ」

「なるほどね。具体的にはどれくらい節税できるの?」

「例えば年間の固定資産税と都市計画税が34,000円だとして、30%が経費になるなら、約10,000円を収入から差し引ける。さらに、光熱費や通信費、リフォーム代も加えたら、かなり大きくなるの。経費で家の一部を活用するが動画配信者の特権よ」


と意気揚々と、話してくれた。これも、マネージャーさんの役割なのかっと思ったが、僕が何の考えもずに家を買った事を知ったマネージャーさんが心配して税金について教えてくれたらしい。


マネージャーさん優しい。


お礼として、お肉を炒めソースで絡め、大きめのタッパーに詰めたご飯にも焼肉ソースを付けその上に焼いたお肉をドンっと置いた。


「あ、これどうぞ」

「わあ〜ありがとうございます」


マネージャーさんは、喜んで事務所に戻って行った。


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