表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柴犬に変身できるようになった僕が、ダンジョン配信を始めたらバズってた〜気づかずにショタの性癖を歪めてたようです〜  作者: 暁 とと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/85

第23話 不健康そうな人

僕は車の助手席に乗せられ、20分ほど揺られてイヌイ事務所に到着した。


「じゃあ、ここで『待て』ですよ〜」

「は、はい」


マネージャーさんに案内されたのは、撮影場所の横にある待合室だった。そこで僕は座布団の上にお座りしながら待てをしていた。


数分待ってみたが、呼ばれる気配がない。気になった僕はこっそりと撮影場所を覗いてみた。


そこでは、大勢の大人たちがカメラの配置や小道具の確認などで忙しそうにやり取りしていた。


カメラマンが一人だけいるのかと思っていたけれど、実際には大掛かりで、本当にすごい現場だ。


流石上場企業と、分からされてしまった。


明日もこんな大規模な環境で撮影があるのかと思うと、胃がキリキリするほど緊張してしまう。


とりあえず、忙しそうな事が分かったので、マネージャーさんに見つからないようそっと後ずさりし、待合室に戻ろうとしたそのとき僕のおしりが誰かの足にぶつかった。


「なんで、こんな所に柴犬が?」


メガネをかけ、胸が大きく目の下にクマがあり不健康そうな顔の女性にぶつかってしまった。


僕を見るなり、女性は不思議そうに僕を抱き上げた。


「犬?」

「こんばんは。昨日からこの事務所に所属することになった犬です。よろしくお願いします」


急に喋ったら驚くだろうなと思いながらも、自己紹介をしてみた。


「君が噂の....」


予想外に冷静な反応だ。彼女は真顔で僕を見つめ、どうやら僕のことを知っているようだった。


というか、僕って噂になってるんだ....


「あの、下ろしてもらえますか?」

「あ、ごめんね」


彼女は謝りながら、そっと僕を地面に下ろしてくれた。


「あ、柴犬さん!!待合室で待てって言ったのに」

「ご、ごめんなさい」


撮影場所で捕まってしまった僕は、戻ってきたマネージャーさんに見つかり怒られてしまった。


「あれ、社長。どうしてここに?」

「カキに3人とも当たったと聞いてね。心配で見に来たのよ」


どうやら、この人はイヌイ事務所の社長さんらしい。


「柴犬さんのおかげで、なんとか配信はできそうです」

「そう。人手が足りないなら私も撮影に参加しようか?」

「え?」


マネージャーさんは驚きの声を上げた。


「私も急に仕事が無くなっちゃって暇なのよ」

「社長は寝てください!!お忙しいんでしょう?」

「あら、私は睡眠5時間で十分だから大丈夫よ。それに、仕事をしていない方が病気になりそうだわ」


なんだろう。不健康そうな顔なのにやる気に満ちた顔は....この社長さんは仕事中毒な人なんだろうか。


「いいんじゃないですか? 社長も、たまに現れるレアキャラみたいな感じで人気ありますし。それに、柴犬さんだけでって言うのは無理があると思うしな」

「そ、そうですか?」


カメラマンの一人がそう助言した。


「それなら早く始めましょう。行くわよ、柴犬くん」

「あ、はい!!」


僕は社長さんに押されるがまま、撮影場所の中に入った。


一体、どんなライブ動画を撮るのか分からないまま撮影が始まってしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ