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柴犬に変身できるようになった僕が、ダンジョン配信を始めたらバズってた〜気づかずにショタの性癖を歪めてたようです〜  作者: 暁 とと


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第17話 お礼は身体で

 「は〜、ビックリして思わず配信を切っちゃったけど.......」


 スマホ画面を見つめながら、スパチャ合計金額が100万円を超えていることに、夢ではないかと疑ってしまった。配信側の手数料を差し引いても、約70万円......この金額が未だに現実だとは思えなかった。


「ヤバい....」


 驚きが冷めやらぬまま、何かお礼をしなければならないと思った。でも、どんなお礼をすればいいのか、なかなか決められなかった。そんなことを考えていたらお腹が『ぎゅるるる』と鳴る音が響いた。


 配信中に届いた肉を開封し、今日のランチを作ることに決めた。


「まあ、とりあえず、今日の昼はトンカツだ!」


 スパチャのお礼を考えるのは後回しにして、まずは目の前の料理に集中することにした。冷蔵庫から取り出した豚肉はちょうどいい具合に解凍されていて、これを使って美味しいトンカツを作ろうと心に決めた。


 まず、肉に軽く切り込みを入れて、卵液にくぐらせた後、たっぷりのパン粉をまぶした。準備が整ったところで、180度に熱した油に肉を投入。あとは、表面がきつね色になるまでじっくり揚げるだけだ。


「完成だ〜」


 やっとできたトンカツを包丁で切ると、『ザクザク』という心地よい音が響いた。お皿にトンカツを入れトンカツソースをたっぷりとかけ、炊きたての白ご飯と一緒にいただいた。


「うまい!!」


 しばらく、無心で食べ続ける。ご飯とトンカツのコンビネーションは最高で、あっという間にお腹が満たされていった。満腹感が広がり、ぐたっと横になりながら再び配信のお礼について考えた。スパチャのお礼として、視聴者に何を返すべきか、悩みが尽きなかった。


 配信中に寄せられたスパチャのコメントをもう一度見返してみたが、高額なスパチャが飛んでいる理由がよくわからない。それでも、心から感謝している気持ちは伝えたい。お礼の方法をどうしようか.....っと、悩んでいた。


「そうだ、聞いてみればいいんだ!」


 配信サイトには、視聴者との交流を深めるために設置された『質問箱』のような機能がある。この機能を使えば、直接視聴者に質問ができるし、お礼の方法についても意見をもらえるかもしれない。早速、僕はスマホを手に取り、視聴者にこう投稿してみた。


『スパチャのお礼として、何かしてほしいことありますか?』


 投稿したと同時に、たくさんの回答が返ってきた。その内容を一つ一つ見ていく。


『住所教えて』

『スパチャさせて』

『もっとスパチャしたい』

『かわいい』

『お礼? お礼なら、もっとスパチャできる機会を増やしてよ』


なんと、半数以上が『スパチャしたい』という趣旨の回答ばかりだ。どうやら、視聴者の中にはスパチャ中毒が多いらしい。それを見て少し驚きつつも、さらに回答を読み進めていくと、良い提案が目に入った。


『柴犬の姿で生活する動画が見たい』


確かに、ちょっと面白いかもしれない。喋らなくても、ただ柴犬の姿で無言で生活するだけの動画を配信すれば、気軽にできるだろうし、視聴者も楽しんでくれるだろう。これなら、特別な準備もいらないし、楽だ。


「よし、これにするぞ〜」


 する事が決まったので、視聴者に伝えることにした。


『視聴者さんの回答の中にあった、柴犬の姿で生活する動画をあげようと思います!』


投稿すると、すぐに反応が返ってきた。


『おお〜』

『いいね!』

『柴犬の日常が見られるなんて最高!』


 案外好評だったので、翌日の朝7時からその動画を配信することに決めた。視聴者さんのお礼として、僕は柴犬の姿で生活するという新しい挑戦を楽しみにしていた。


「よし、明日は視聴者さんに恩返しするぞ〜」


 そう一人で呟きながら、明日の配信に向けて準備を始めることにした。

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