24話
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【RESULT】
☆☆戦闘に勝利しました☆☆
[総合判定]
SS+
[討伐モンスター]
鉄巨人
[タイム]
00:52:51
[獲得EXP]
888,888
[経験値ブースト]
なし
[特殊ボーナス]
《獲得EXP10倍》
[EXP合計]
8,888,880
[入手アイテム]
狂瀾律の魔核×1
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【LEVEL UP】
☆☆レベルアップしました☆☆
Lv. 339→Lv. 472
次のレベルまであと 経験値 129,189
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【トウマ・ゲント】
Lv. 472
HP 47200/47200
MQ 0
魔力総量 0
魔力 0
魔法攻撃力 0
魔法防御力 0
火属性威力 0
水属性威力 0
風属性威力 0
雷属性威力 0
光属性威力 0
筋力 3311
耐久 3109
敏捷 3260
回避 3244
幸運 3378
SPゲージ 290/4720
クラスF
堕威剣邪
[ユニークスキル]
【抜剣覚醒】
[奥義]
なし
[アビリティ]
《攻め立て》
《風纏い》
《勇空》
《天駆》
《気力絶倫》
《傾奇者》
《不屈》
《慧眼の睨み》
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すべてを終えたあと。
十二の英霊たちはふたたび大地へと静かに戻っていく。
「ありがとう。みんな」
それを見届けると、ルルムがぽんっ!と姿をもとに戻した。
「やりましたね~♪ マスター!!」
「これもぜんぶルルムのおかげだよ」
「ルルムはなにもしてませんよぉ~! すべてマスターのお力ですっ☆」
それからしばらくすると。
「ゲント君っ! すごいじゃないかー!」
フェルンが手を振りながら駆け寄ってきた。
「フェルンさん」
「ぜんぶ遠くから見てたよ! まさかひとりで倒しちゃうなんて・・・いったいなにをしたんだい?」
「なんかできちゃいました」
「まぁ・・・ゲント君がとんでもない力を持ってるってことは、よーくわかったから。もう詮索はしないけどね。すでに女神に会ってるくらいなんだし。私もその話を聞いた時点で、キミの実力に気づくべきだったよ」
「いえ。自分なんかぜんぜんですよ」
「そんな謙遜することはないさ。本当にすごいって、キミは」
そんなことを2人で話していると。
ヴゥーーン!!
突然、大地に緑が戻りはじめる。
「え・・・」
その光景を見て、フェルンは思わず目を丸くさせた。
「そんな・・・。黒の一帯が消えていく・・・?」
「ふぇぇ・・・すごいですぅ~!!」
ゲントもルルムと一緒にその光景を驚きながら眺める。
「まさか・・・魔剣が引き抜かれたのか・・・?」
依然としてフェルンは言葉にならない表情を浮かべていた。
それをゲントは黙って見守る。
「あれぇ? マスター、フェルンさんに本当のことを言わないですかぁ?」
「いや・・・」
「? どーしました?」
当たり前のように隣りにいるサキュバスの少女にゲントは目が行く。
(そうだよな。ルルムは魔族なんだよな)
ふつうにここまで連れて来てしまったわけだが、実はいろいろとマズいのかもしれない、とゲントは今更ながらそのことに気づいた。
魔王の話を聞いたゲントには理解できていた。
この異世界では、魔族があまり良い存在ではないということが。
(魔剣のことを話せば、ルルムのことも伝えなくちゃいけないし・・・。ひょっとすると、またなにか悪いことにフェルンさんを巻き込んでしまうかもしれない)
やはり、魔剣のことは簡単に口にできないとゲントはひそかに思った。
それをさりげなく伝えるも。
ルルムはきょとんとした顔を浮かべる。
自分がここフィフネルでどんな存在なのか、まだよく理解できていない様子だ。
「そういえば・・・ゲント君。キミ、さっき武器を手に入れたとかなんとか言ってなかったかい?」
「あ、えっと・・・」
「それにキミ。なんか素手で戦ってるような感じじゃなくて・・・。なんていうか、認識できないものを振り回してるように私には見えたのだけど」
「たぶん気のせいです!」
「?」
「それよりも早くホットスポットを探しちゃいましょう! またいつモンスターが現れるかわかりませんから」
「え? あぁ・・・そうだね」
上手い具合に話を逸らすと、ゲントは先立って歩きはじめた。
***
それから。
ゲントたちは無事にホットスポットを見つけると、そこからダンジョンの中へと入り、紆余曲折の末、どこかの町へと出ることに成功する。
無限界廊へと飛ばされてから12時間近くは経過していたようで。
すでに真夜中となっていた。
「ふぅ・・・。なんとかなったね」
「いろいろとありがとうございました」
幸いにもダンジョン内のモンスターはそこまで強くなかった。
(まぁ、ほとんどフェルンさんが倒してくれたわけだけど)
彼女には本当頭が上がらない、とゲントは思った。
なお、黒の一帯が消えたことで、モンスターの発生源は消滅したらしい。
これにより、新たにモンスターが生まれる心配はなくなったわけだが、ダンジョン内に残っている敵はまだそのままのようだ。
けれど。
いずれすべての敵を排除できるに違いなかった。
ダンジョン内に残っているモンスターをぜんぶ倒せばそれで終わりだからだ。
そう思うと、自分のしたことにちょっとだけゲントは誇りが持てた。
(にしても・・・本当に疲れたな)
《気力絶倫》のおかげで肉体的な疲労感はまったくなかったが、ゲントは精神的にいろいろと疲れていた。
「お疲れ様です♪ マスター!」
「うん。ルルムもご苦労さま」
きっとルルムも疲れたに違いない。
が、サキュバスの少女はあっけらかんと口にする。
「ルルムはなにもしてませんよぉ~。それよりもマスター。すぐお休みになられた方がいいんじゃないでしょうかぁ~?」
「そうだね。宿屋を探そうか」
フェルンにそう声をかけると、この日は近くの宿屋に泊まることになった。




