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極楽推断恋して絶佳(1)

飼い猫を見る

右に動いたと思えば

左に動いたと思えば

中央から真っ直ぐ抜けて行く

ひらりとかわして

のんびりと座って

何事も無かったような澄まし顔

窓際の日向で

優しく外を見ている


人の気持ちほど

分からないらしい

顔に出るタイプは

分かり易いと云うのに

割合を明確に出して

顔に出るタイプの人間が多ければ

人の気持ちは

分かるものだと

変わるのだろうか

そんな風に

単純ではないだろうな


昨日と今日の間に

何があったかなんで知らないが

興味を持ってって顔で見てくる

話を聞いたら

欲しい答えじゃなかったみたいで

さっきまでの饒舌さが無い

日向ぼっこしている方が

落ち着くんじゃないかと

横目で寝転がった飼い猫を見た


右回れで回されて

左回れで止めてみる

中央突破を視野に入れたデコイ

ふわりと飛んで

ゆっくり歩いて

何事も無かったように水を飲む

お気に入りの椅子に

ご機嫌に座った


人の意図ほど

汲みたくはない

大抵は面倒なこと

得になんてならない代物に

自分の時間を費やして

場合によっては恨みを買うのだ

意図があるなら

自身でやればいいと

恋人に言ってみるか

そんな風に

馬鹿で居られないだろうな


今日と明日の間に

何かを作りたいらしいなんて

此方の状態は考えないのだろうか

話しを聞いたら

大切な部分は何も喋らないで

外堀りだけを置いていく

お行儀よくしている方が

理解し易いんじゃないかと

横目で椅子に座った飼い猫を見た




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