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9話 小娘じゃない!

村の入口に到着する2人。


「待て!」


門番の男達に止められる。木の長い棒を2人に向ける。

警戒心が伝わってくる。


「旅人か、この村に何の様だ?」


俺達は、帝都を…


ロイが説明している所に割って入るアイラ、


「私は聖女様だぞ!」


手の甲の紋章が輝く。これでもか!と輝かせる。


(それ…やめて!)


門番は木の棒を地面に落とす程、驚く。


「おぉ!聖女様だ!」


村の中へ戻り言いふらす門番。自分が最初に話して

もらったのだと追加で言いふらす。


当然だ。貴方は門番なのだから。


「皆、大変だ!聖女様だ!聖女様が参られたぞ!」


ゾロゾロと村人が集まる。


「聖女だって?」

「あの紋章は…本物の聖女様だ!」


村人達がアイラを囲む!


 私は聖女様だぞ!


(だから自分で言うな!)


 奥から老人が現れる。


(はい!村長きた!)


私がこの村の長じゃ。

聖女様とな!何の用で参られたのですかな?


「聖女として帝都を目指している最中なのですが…」


なるほど。偶々寄ったと言うわけじゃな!


そうなんです。もし邪魔で無ければ少しの間

泊めて頂く事は…


宜しい!好きなだけ居なさい!狭い村じゃが。


「ありがとうございます。」


誰も使っていない空き家がある!案内させよう!

村長に指示された村人が2人を空家まで案内する。


「こちらです。あとこれを部屋の中央の台座にお填め下さい。」


四角い石見たいなものを受取るロイ

「?」

コア「空家の動力となる石です。台座に填めると水や、お湯。灯りが付きます。ロイの家にもありました。」


全然気にして無かった。


食事は後で持ってくると村人が言う。


(流石、聖女!もう家を手に入れやがった)


部屋でくつろぐ2人。

ベットの上で足をバタバタさせているアイラ。

偶に覗く太ももにドキッとするロイは視線は

スカート付近にロックしながら視線以外は、

やましい気持ちは無いんです。的な振る舞いをする。


「なあアイラ、本当に帝都を目指すのか?」


アイラはバタバタ足を止めて天井を見つめている。


「大変だぞ!これからまだまだ旅は続くんだ!」


目指すわよ


「どうして?普通に村で暮せばいいじゃないか!あの村は平和で良い所だぞ!」


うるさいな〜。ロイと2人で旅がしたいのよ!


…そうか。


ロイと!と言われ少し嬉しくなる。

目線はまだ太もも付近をロックしながら

満更でもない顔をする。目線は最低だが。

(スローライフをしたかったけど、

 この世界を見て歩くのも良いかもな。)


良し旅は続くんだ!魔グミを沢山食べて強くならないとな!


2人は現在のステータスを確認した。


ロイ・レベル6【剣術1 蟹挟み耐性1 背負いながら戦うのが上手い1 聖女様を守りたい気持ちになる1 キスが上手く出来る1 アジャストカンチョー1】

職業【聖女「光女帝」の付き人】【勇者※非表示】



アイラ・レベル8【ヒール1 ライトアロー2  拡散ライトアロー1 セイントバリア1】

職業【聖女「光女帝」】


ロイは特技が私より多いよね。流石聖女の付き人ね!


(剣術以外……要らない特技ですが!)


聖女様は回復に攻撃…守り…流石です!

バランスが良い!


「もう!2人きりの時は名前で呼んでよロイ!」


アイラは口を膨らませる。


(か、可愛い……)


コア(抱きつけ。思春期ボーイ。)


(だ、黙ってくれ!)


コンコン!入口から声がする。


村人が食事を運んできてくれた。


「お食事をお持ち致しました。お召し上がりくだい。」


まぁ!ありがとう。


ステーキ肉に野菜の盛り合わせスープにパン。


村人は食事を置いて出ていく。


がっつき出す…アイラ。

聖女の姿はどこにも無い。


(結構…美味いなこの肉!)


アイラは…俺の食べている肉を見つめる。


(はぁ…)


アイラに自分のステーキを渡すロイ。


お腹いっぱいなの?残すのは駄目よ!

もう私が食べてあげる!


また、がっつき出すアイラ。


(はぁ…この食いしん坊が!)


お腹いっぱいになったアイラはベットでゴロゴロする!

もう少し休んだら…お風呂だと言っている。

アイラが休んでいる間にお風呂の準備をする。


休んだあと風呂に入ったアイラ。

その間にベットのセッティングをするロイ。

風呂から出たアイラに水を渡す。

そして…

布団に入り眠りにつくアイラ。


いつの間にか

付き人の能力が上がっていたロイは自然と行動している。


翌朝…2人は村内を観ながら村長の家に向かった。


おはようございます。村長さん!


おはようございますじゃ…聖女様!


村長は、この村の特産じゃと綺麗な石を見せる。


(宝石か?)


コア「鉱石です。魔力を感じます。」


裏の山で取れるそうだ。


コア「村長が見せた鉱石位の大きさで500Gになります。」


(か、価値が良くわからない…日本円なら?)


コア「100万円位です。」


(は?あのビー玉見たいなのが100万!!)


コア「武器等に魔力を付与する為に使われる鉱石と推測します。」


(装備品買うにも金が…)


金が無い2人。


コア「大きい街なら魔石を買い取る店があります。そこまで我慢です。」



ドタバタ。村長の家に誰か近づいてくる。

ロイはトラブルの予感がする。


「大変だ!村長!!入口まで来てくれ!」


慌ただしい村人に着いていく村長と2人


村の入口で騒ぎが起きている。


門番が倒れていて頭に…足をあげ踏みつけているデカい男と、その仲間が十人程。


門番自慢の木の棒は見事に真っ二つにされ

地面に晒されていた。


「おう!おう!おう!テメェが村長か?」

いかにも悪党です。と言う感じがするデカい男が

前にでてくる。


「そうじゃが…」


随分と鉱石で儲けているらしいな!この村は!

決めたんだよ!今からこの村は俺達が支配する!


「な、なんじゃと…」


やっぱりトラブルだとロイはガッカリする。


怯える村人達…


更に聖女様がいる。この状況…

嫌な予感が的中してしまう。


コア(来ます。)


「何なのですか!貴方達は!」


何だ〜?小娘!俺達に遊んでもらいたいのか?


下品な野盗どもですわね!

村の皆さん安心して下さい。この下品な野盗どもは私達が懲らしめます!


「だから〜何なんだよ?小娘!」


小娘じゃない!私は聖女様だぞ!


紋章が輝く…


「せ、聖女だと!」


ロイ!行きますわよ!


(やっぱり…このパターンだ!)


ロイの手の甲の紋章も輝く…


「聖女様の付き人のロイ。何処までも!お供します!」



野盗との戦いが始まる!!


次回へ続く。



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