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8話 アジャスト

翌朝。


2人は村人達に別れを告げ村を出る。


村人達からは

アイラへは感謝の気持ちを伝える。

俺には、しっかり聖女に仕えろと激が飛ぶ!


くっ!真実は違うからな!


ロイはそう思いながらも、すいません気をつけて

頑張りますんで。今回はこの辺で…

と、嫌な先輩と別れる時の様な態度を貫いた。


朝から疲れるぜ。そんな愚痴を吐き出す事もなく

道を進むロイとアイラ。


コア!次は何処に向かうんだ?


コア(道順に従って次の1番近い人里まで約20キロです。)


次の場所では、何も無ければいいがな…


アイラは眠そうだ。


「はぁ…昨日は遅くまで騒ぎましたわ。」


ロイは、良くもまあ…

あれだけ嘘が出てくるもんだと、ある意味尊敬する。


1時間程歩いただろうか…


コア(注意。モンスターです。)


「!」


爺ちゃんの剣を抜き身構える!!


イノシシ?


コア(ウシロイノシシです。ランクはEです。)


立派な牙があるイノシシあれを喰らったら

ロイは革の盾を構えながらウシロイノシシと対峙する


クルリとお尻をロイに向けるウシロイノシシ!


な、何だ?


そのままロイにお尻を向け突っ込んでくる!


コア(注意。ウシロイノシシの特技。猪突後進です。)


勢いよく、お尻で突進して来たウシロイノシシを盾で受け止めるロイ。


数メートル後退するがダメージは無い…


「良し!強くなっているぞ俺は」


牙じゃなくて、お尻を使うウシロイノシシに

意味がわから無いロイ。


「アイラ大丈夫か!」


後ろのアイラを見るロイ。

アイラは立ちながら寝ていた。


(器用だな…)


コア(ロイ。注意です。ウシロイノシシの猪突後進は二段構えの攻撃です。)


「先に言え!」


盾越しにウシロイノシシの圧力が増したのが分かる!


「くっ!」


反応が遅れ塞いでいた盾が圧力に負け左に逸れてしまい

ロイの目の前にウシロイノシシのお尻が元気良く!

そして優雅に現れた!


「ぶぅ~!ぶぅ~ブピ!」


くさ!クッサ!


ウシロイノシシは豪快にオナラをコイた。


くっさ!何だコイツ…クッセ〜!


余りの臭さに涙目になり咽るロイ。


ウシロイノシシも自分のオナラのせいか動きが鈍い。


ルートが無くても行ける!

ロイは斬りつける!


しかしウシロイノシシは倒れない!


コア「ウシロイノシシの外皮はCランクです。急所攻撃を推進します。」


急所?どこだ!!


コア「穴です。」


は?穴。


コア「ですから。穴です。お尻の。」


はぁ…むしろ、お尻の穴を攻撃されたら誰だって倒れるだろ!


「なら!コイツは弱点を曝け出して突っ込んでくるって事か?」


コア(はい。だからEランクなんです。)


再度、猪突後進してくるウシロイノシシ!


爺ちゃんの剣を構えるロイ!

コア(ルートを出します。)

「いらねーよ!」

そう言いながら剣先をウシロイノシシのお尻の穴へ突き刺す!


「ブピ〜プ~プスプス」


硬直し倒れるウシロイノシシ。


「クッサ!コイツ最後まで屁をコイた!」


周辺が臭う。


「くさ!なんですか!この臭いは!」


立ち寝から目覚めるアイラ

鼻を押さえている。


ロイ!お腹の調子が悪いなら早く言いなさいよ!

寝起きに悪いわ!


手をブンブンするアイラ。

ブンブンしすぎて払った屁残り香が舞い戻り

吸い込んで咽ている。どんな目覚し時計よりも

静かで強力な目覚めの一発だろう。


「俺じゃねーよ!敵だ!モンスターだ!」


ハイハイ!言い訳らしい言い訳ね!


「本当だ!」


魔石と魔グミを残すウシロイノシシ


何か食べたくないなコイツの魔グミ。


一旦袋に入れて先を進む2人


順調に進むが、偶にモンスターと遭遇する。


ブーンキラーとウシロイノシシだ!


この辺りはコイツらの生息地なのだろうか?


ロイはブーンキラーを一撃で!

ウシロイノシシには

お尻の穴にドスン!



爺ちゃんの剣よ!

変な臭いつけてごめんなさい。


コア(人里を確認出来ました。水門の村と同等の規模です。魔グミを食べる事を推進します。)


何故だ?食べたくないんだけどウシロイノシシのグミ。


コア「また強敵に遭遇したらどうするのですか。少しでもレベルアップして下さい。」


アイラに3つ

自分にも3つに別けたロイ。

嫌嫌ながら口に入れる2人


無味無臭だが気分は良くないな!


「新しい特技を身に着けましたわ!」



なんですか?


アイラは頭の中で確認する。

「拡散ライトアローだぞ!一度に複数のライトアローが放たれるんだぞ!」


(良いな立ち寝していただけなのに)


ロイの身体が熱くなる!


(良し!レベルアップだ!)


まぁロイも何か特技を覚えたの?


です!


「え?聞こえないわよ!何?」


アジャスト…カンチョーです。


「ロイ!私は要らないその特技。」


(俺もいらねーよ!アジャストカンチョー何て。)


コア(村が見えました。モンスターの気配はありません!)


次の村は目の前だ!


次回へ続く。





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