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3話 要らないスキル

村を出る2人は街道を真っ直ぐ進む。

ロイはアイラに質問をする。


「なぁ何で帝都を目指す事に決めたんだ?

 あんなに嫌がっていたじゃないか?」


最初は嫌だったわ!私は臆病だし

自分で言いたくないけどドジっ子よ!


そうアイラは答えた。


(自覚あったのか!!)


アイラは続ける。

でもロイが私の付き人って知ったら2人で冒険したくなるじゃない!


ふふ!


腰に手を回し俺の顔を見つめて笑う。


ロイは不覚にも、アイラを可愛いと思ってしまう。


(可愛いけど俺のスローライフがぁ…)


コア(思春期ですか?)


黙ってくれ!


コアが教えてくれた。

次の集落までは歩いて半日位の距離だと言う。


2時間は歩いただろうか。

アイラは喉が渇いたと愚痴り出す。

ロイは魔法袋から水が入った水筒を渡す。


ふん!愚痴るのは想定内だ!

沢山、水や果物を袋に入れて来たからな!

ありがとう爺ちゃん。      


今度は足が痛いと愚痴り出した。

結構歩いたからな痛くはなるよな…


少し休憩だと道端に座る2人。


(村を出て数時間でこれだ!戻る様に言ってみるか?)


そう思い言いかけた瞬間。


アイラが一言!!


「ねぇロイおんぶしてよ!」


は?


「足が痛いの!」

だからロイが私を背負ってよ!


アイラの手の紋章が輝く。

すると…

ロイの手の甲にも似たような紋章が表れた!?


「何だよ!これ!」

コア(聖女の付き人の紋章です。)

「付き人の紋章ってなんだよ!」


コア(聖女の付き人として聖女の指示に従うのは当たり前だと思ってしまう効果が発揮されます。)


何言ってんすか?


ロイは立ち上がり、アイラに手を差し伸べる。


アイラを立たせ今度はロイがしゃがみ込む。


そして背中を見せつけ発言する!


「聖女様。私の背中でお休みください!」


ありがとう!


そう言いながら背中に抱きついて来たアイラ。


背負いながら街道を進むロイ


最悪の職業だぞ!これは…


アイラの胸の感触は最高だがな!


コア(思春期ですね!)


(黙れ!)


嬉しそうなアイラとは裏腹に息が弾むロイ。


コア(注意!前方からモンスターです!)


は?


慌てるロイ。

急に暴れ出したロイに必死にしがみつくアイラ。


「どうしたのよ!ロイ!!」


モンスターが来るぞ!逃げるぞ!俺から離れてくれ!

頼むアイラ!


前方からブーンと音がする…


「何だあれはハチか?」


数メートル先でブーン!ブーン!と羽音をたてながら

こちらを見るモンスター。


コア(ブーンキラーです。針には毒があります。)


デカいハチって事はわかったから。

アイラ逃げるぞ!


アイラはしがみつきながら言う。


「あのモンスターに苦しめられた人々も居るでしょう。

聖女として見過ごすわけには行きません!戦います!」


「………………」


さぁロイ!

倒すのです!モンスターを!


指差すアイラの手の紋章が輝く。


(だと思ったよ…)


ロイの手の紋章も輝き共鳴する!


さぁモンスターよ!俺が相手になる!

ロイはアイラに離れる様に言うがアイラは拒否する。


「怖いから離れたくない背負いながら戦ってよロイ!」


お互いの紋章が2重に輝く。


は?


コア(お互いの絆が深まった様です。おんぶしながら戦う事が得意となりました。)


「い、要らねースキル来た!!」


ロイ行きなさい!


アイラを背負いながら爺ちゃんの剣を抜き構えるロイ!


「聖女様しっかり掴まって下さい!」


次回へ続く。


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