1章−1 起床そして
歪な仮面の脳裏によぎる三文字の言葉
ふと彼は「おわった」とその言葉を頭の中で発するとともに、
脳の認識できるフィルターを通り抜け口を開いていた。
その発声した声は、言葉というには、歪な歪みをもたらした。
奇声と怒号が入り混じった言葉発っせられた。
「シュポポッ・ムッシュド・オッ・ワッ・タなり!!」
そんなことより、彼の名を紹介しておこう。
歪な仮面をつけた彼の名は(ものまね)という。
本名ではなく、彼を知るとある人物により与えられた名である。
彼の名をつけた人物は、なというものにあまり関心がなかったために
彼の特異な能力の特徴を彼の名に当てはめたのである。
そんな、彼は今焦っていた今日は、国帝魔術学園と呼ばれる
この国における国防の中枢組織育成機関における、特異クラスに編入予定であった。
この物語の舞台は、日本である。
この日本には、魔術が存在していた。
この編入予定である「特異」と名を冠するクラスは魔術と呼ばれる中でも、
稀有な異質な能力の持ち主たちが所属が許されている。
奇声を上げながらも(ものまね)は、颯爽と身支度を始める。
「おかしい、めざましは4時だし外もまだ薄暗いなぜ、スマホの時刻は7時半なんだ?」
確かに彼の目にしていた、景色は薄暗く、目覚ましの時刻はam4:00を指している。
しかし、彼のスマホの時刻は、目覚まし、外の景色といい2点の状況とは、異なっていた。
目覚ましは、余裕をもってam4:00にセットした。外の景色もその時刻の状況と一致している。
ただ、(ものまね)は、違和感を感じていた。
ただ単に目覚まし時計よりも、スマホに信頼を置いているということもあったがその他に
このような状況に思い当たるふしがあった。
「あのジジー!!」
(ものまね)は昨日の同居人であり、命の恩人であり、師である
その人の言葉をおもいだしていた。
「(ものまね)よ、最近ドキドキ鈍器という少女漫画がおもしろくてなぁ、入学式や転校日などに絶妙に遅れるか遅れないかのぎりぎりを狙って登校すると素敵な出会いがあるらしいよ。
フィクション作品におけるど定番ネタかもしれないけど、く〜っさいこう!」