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修学旅行先は異世界でした?  作者: 神由
ハンター編
18/86

お仕事の前にすること

ハンター登録が終わって、俺は裏路地にある武具屋に来ていた。ハンターが武器一つ持ってないのがまずいと思ったからである。この武具屋はハンターズギルド御用達で、受付嬢から紹介状までもらっている。

中に入ると、所狭しと武器が並んでいる。手前に槍などの長ものが綺麗に並べられ、剣や弓矢などがそれぞれの場所に陳列している。俺はまずナイフを探すために短剣などが並べられた台の前に向かった。

一つずつ手に持って、握って、構えて確かめる。しっくりとくるナイフを選び、次は剣が並んでいる所に向かった。ぱっと見た感じ自分に合いそうなものが無い。それでも短めの剣を選び、手に持って構えてみる。うーん、重心が合わない。持った剣を棚に直してその場を離れようとした時、目の端に何かを見つけた。

ふらっと、そこへ吸い寄せられる様に向かう。

そこには漆黒の拵えの日本刀があった。俺は無意識のうちにその刀を手に取り、左手に鞘を持ちゆっくりと刀を抜いた。

美しい・・・美しい刃紋がある紛れもない日本刀だ。俺は先程選んだナイフと一緒に店主のもとに向かった。


「この刀とナイフを購入したい。」


「・・・刀が20万エル、ナイフが2千エルだな・・・」


無愛想な親父が結構な値段を言ってきた。そういえばこの王国の通貨は単位がエルでおおよそ1エルが1円ぐらいだ。まぁ、握り拳大のパンを基準にした俺の感想だから当てにならないが、おおよそそのぐらいだろう。

王様おっさんから貰ったのが100万エルだから、余裕で買えるな。無駄使いは出来ないけど10万エル札を2枚と1万エル札を1枚渡して購入した。


次は防具だな。

えーと、防具は大通り沿いにあるって言ってたな・・・あれか?

俺は防具店に入るととりあえず店員に革鎧を作って欲しいと依頼した。店員はすぐに紐を持ってきて俺の身体を採寸しだした。前金として1万エルを店員に渡し、ハンターズギルドに戻ることにした。


窓口で依頼を受けたいというと、真ん中の窓口に案内された。


「こんにちは。依頼ですね。カードを提出してください。はい、預かりました。依頼は採取依頼と討伐依頼のどちらを受けますか?」


採取かぁ・・・俺は当然こちらの世界の草花に詳しくない。こちらでは皆が知っているのを知らないとこちらの人間じゃないと疑われるかも・・・

ここは討伐依頼だな。


「討伐依頼をお願いします。」


「討伐依頼ですね。個人討伐にしますか?集団討伐依頼にしますか?」


集団だと俺の魔法も使えないし、最初はいろいろやってみたいからな・・・

個人討伐にしよう。


「個人討伐でお願いします。」


「はい。分かりました。新人向けの個人依頼はこちらですね。」


受付嬢が手書きの絵が描かれた紙を5枚出してきた。ぱっと見た感じだとキツネとウサギとネズミとミミズとヘビだね。まぁ、細部は多少違うけど・・・


「おすすめは、こちらのエデティですね。単独で行動するので戦いやすいですし。」


絵をじっと見ていたのを迷っていたと勘違いしたのかおすすめを教えてくれた。ここはおすすめを選ぶかなとりあえずは・・・


「ではそちらのエ、エデティでお願いします。」


受付を終えて俺は、王都西側の草原にやってきた。さぁ、初仕事と行きますか!

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