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修学旅行先は異世界でした?  作者: 神由
王都編
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メイドと魔道具と

俺達は迎えにきた騎士も加えて大人数で真っ直ぐ城に向かうことになった。

驚いたことに城下町の地面はコンクリートぽい素材で出来ているようだった。

等間隔に街灯があり、歩道と車道が分かれ現代日本とそう大差が無い様だ。

キョロキョロしているのに気がついたのか騎士達は、

こちらに向けドヤ顔でうなずいている。

しばらく歩いていくと住民の数が増えてきて、

こちらに対し手を振り、歓声を上げ始めた。


空気が震える様な歓声の中、俺は段々近づいてくる城に違和感を感じた。


「あっ・・・」


気がついた。城に空間魔法が使われている・・・

実際に見ている城は本物では無い、いや違う。

頭の中にある空間魔法の知識から、どういう魔法の使い方をしているかわかる。

なるほど、魔法はこうやって使うのか・・・

自分以外の空間魔法の使い方は勉強になるな・・・





何だかんだで城に着き、俺は一人、一室に案内された。

8帖ほどの部屋で、テーブルやベッドなどがありシンプルながらも上品な室内だ。

ふと、テーブルの上にあるモノに目が留まる。何だろう・・・

触ろうと、手を近づけた時、それが灯った。ランプだこれ・・・

日本にいた時に見たセンサーライトじゃないかコレ・・・

もう一度、手を近づけると今度は灯りが消えた。

やっぱり!

それからは、部屋中の何でも触ったりして変わったモノがないか探し回った・・・


その結果・・・部屋にはライトの他に

何も無かった。


コンコン


落ち込んでいると、部屋のドアをノックする音が・・・


「はい、何でしょうか?」


ドアを開けると金髪碧眼の美しい女性が目の前に・・・

顔から下に目を向けると、メイド服だ・・・


メイド服・・・


メイド服・・・


メイド服だとっ!!


さっきまで落ち込んで落下していたテンションが急上昇してくる。

おぉ、人生初めての()メイドだぁ!

秋葉原で見たなんちゃってメイドじゃない、本物のメイド!!


「すいません、お客様。何か御用でしょうか?」


「えっ?呼んでないですけど・・・」


「呼び出し魔道具のスイッチを押しましたでしょう?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・あっ!


さっき、あちらこちら触った時だ。あの時、どこかに呼び出しスイッチがあったのだろう・・・

うわぁ・・・恥ずかしい・・・

恥ずかしさを誤魔化す様に俺は別の話題を探す・・・


「すいません、ついでなんですけど・・・トイレどこですか?」


うわぁ・・・トイレって何だよ・・・余計恥ずかしい。


「ご案内しましょう。」


城の中をメイドと共に歩く。

ふと、城の曲がり角やドアのそばにある鎧に目がいった。


「緊急用の自立型鎧騎士魔道具ですよ。迂闊なコトをしますと、城から排除されますよ。お気をつけて。」


見透かした様なセリフだった。まさか、さっきの部屋の事がバレている?


ところで、緊急用の自立型鎧騎士魔道具ってなに?




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