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研修 2-1

諸注意、一般人には無意味なエロシーン(BBL?)が含まれています。(本編の後に) 無理に読まないことを推奨します。単なる ○○シーンなので(ネタバレのため○○は伏せます

目の前に現れた女性事 ハルカちゃん、20歳ぐらい、ちょっぴりおとなしそうな感じなのだがなんとライバル。


採用枠1つを巡って 何かが始まる……?



 タクシーに乗せられ、ソノダ、ハルカさん、ボクは会社へと向かう。


 ソノダさんが前に座り、僕とハルカさんは


 10分ほど経つと大きなビルの前に止まった、修学旅行でほんの一瞬寄った以外で東京に立ち寄るのは始めてだった



 タクシーから降りると


 流石都会、辺りがでっかいビルだらけ、ハルカさんは都会なれしているのだろうか、余り周りの景色に目を向けていなかった。


 タクシー中何か話題をかけようと思ったが予期せぬライバル発言で、もう何を考えても王道な質問しか浮かばなかった。


「あの、ハルカさんは、何県から? 自分は大分からなんだけど」


「……」


 予想外に無言だった、それを察してかソノダさんがフォローする。


「えーと、言っても大丈夫かな?」


 ハルカさんがこくりと頷いたのを確認してソノダさんが教えてくれる。


「青森の方に住んでいるんだよ」


「青森……りんご自分も好きです」


 青森といえば、北海道の下なのと林檎しか浮かばない、ねぶた祭とかもだっけ?


 その答えに、王道過ぎたのか、それとも親近感が湧いたのか、ほんの少しだけ笑ってくれた。


……あ……意外と可愛いのかもしれない。


「あ、今から2人には別々の部屋からバーチャルリアルワールドに入ってもらって適応性をチェックしようと思う」


「えっ?あっ、あれですか?『ソードアート・オフライン』みたいな?」


「そうだね、まだ開発途中だからオンラインになるのは相当先かな? なはは」


 ソノダさんが少しぎこちない様子に見えたが、それよりもバーチャルリアルワールドというものを体験出来る興奮が込み上がってきた。


 もし駄目だったとしてもいい経験になりそうだ。 なんて、 いや絶対こんな最高の仕事、ハルカさんを殺してでも奪取してやる!


 ハルカさんは事前に説明を聞いていたのだろうか、落ち着いた様子だった。


 それから、ソノダさんが先導し、会社に入る。


 10メートルほど歩けば受付なのだが、出迎えを待っていたのか、2体のできの良い着ぐるみが出迎えてくれた。


「わはっ……可愛いっ」


 着ぐるみはしゃべらない代わりにオーバーアクションで挨拶をしてくれる。


 油断するとボロが出そうだった。


 種族は多分どっちも狼か犬と思われる、左側は、紫と白のかわ格好いい狼、右側は、藍色と白の可愛い狼


 どっちもかなり自分のタイプ、というより出来栄えが本当プロ以上だ!


 歯を食いしばりニヤケをこらえる、だってライバルが居るわけで恐らく紳士的にした方が良いと思われる。


 感情に動かされる人間はカッコ悪い、常に冷静を保てば……。


「……君はどっちが良い? バーチャルリアルワールドに行くまで彼らがエスコートしてくれるよ」


「え……んーと……」


 自分は僅かに優遇されている?


 質問から察するに、フルダイブによるバーチャルリアルワールドにいく装置の所までどちらか好きな方の着ぐるみに


エスコートしてもらえるみたいだけど……。


 正直、どっちも可愛い、かっこかわいい左側か、純粋に可愛い右側か、あ……こういう時はあれだ……。


「えっと、ハルカさんお先にどうぞ、自分はどちらでも構わないので」


「……たし……もどっちでも……良いかな」


「えっ……そう……?」


 本当は1時間ぐらい悩みたかったが、どちらかと言えば可愛いより格好いい方が好きなので、紫と白の狼を選ばせてもらう。 


「えっと、シオン君ね、あ因みに藍色(こっち)は、ベイロー君」


 それぞれを指し紹介してくれるソノダさん、紹介が終わると2人は深々とお辞儀をする。


「ご、ご丁寧にありがとうございます、シオン君、ベイロー君、宜しくお願いします」


「……お願いします」


 ボクの深々としたお辞儀に続いて、小声ながらもハルカさんが挨拶をする。


 もう平社員でもなんでもいいからここで働きたい……。そんな気持ちでいっぱいだった。


「えっと、本当は着ぐるみらしく喋らずに応対してあげたいけど研修だから喋ってもいいよね?」


 それを確認して、先にシオン君が一歩出た。


「選ばないんだったら、ボクが福助さんを逆指名する、小説すっごい良かった!」


「ぇ……ぁ、光栄です! ぜひぜひ続き書きますのでその時は読んで下さい!」


「おぅ! …、で、で出来れば、R指定いくかいかないぐらいの甘々なエロシーン頼むっ!」


「はっ? えっ、と、とりあえず了解です…」


 小声で耳打ちされた、正直シオン君の声は微妙に理想的で、耳打ちに胸が高鳴ったのは言うまでもない。


 よくわからない展開にベイロー君はハルカさんについた。


「ぇ? ぁ? ん、んと、じゃ、 ハルカちゃん宜しくね」


「……よろしく」


「うん、それじゃ、案内宜しく、僕は事務作業があるから」


「じゃー、A室使うから、ベイローはB室な」


「う、うん了解!」 


 それから手を引かれずんずんとシオン君は進んでいった、獣化しているのにこの速度で歩けるって凄いんじゃ?……。


 そんなふうに思いながらも、A室っぽそうな所についた。


 4畳ほどの部屋中央にはちゃぶ台と、6畳ほどのガラス張りの部屋中に、大きいカプセルがあって、ソファー型のベッ


ドがあった。


 腕のところには、線で繋がれたミトンがあって 足元も足元で、何やら動きを感知しそうな機械があった。


 近い将来このマシーンが市場に出回るのだろうか?


 自分の知らない所で科学がこんなにも発展しているとは……。


「実はこのマシーン開発途中なんだ、だから寝っ転がってすぐにバーチャルIn!って出来ないんだ」


「そうなんだ……。 いつか完成しますよね?」


「んん……多分、まぁ、科学のことは専門外なんだ、すまん!で、えっと、レム睡眠、ノンレム睡眠は分かる?」


「どっちかが浅い睡眠で、どっちかが深い睡眠で……ですよね」


「うん、そんな感じ、で、後は、眠りかけた時、自由に夢を操作できる感覚ってのは分かる?」


「自由ってまではないですが、情景を浮かべるとその情景が周りに広がったり……ってのは」


 例えば、森を意識て想像したら目の周りに森が広がっていたり、高原を想像したら目の周りに高原が広がっていたり。


 うーん、我ながら言葉足らずで伝わらない……。


「その眠りかけの状態を利用してバーチャルリアルワールドに……ってのが、いろいろ試作段階で大変なんですけどね」


「なるほど、えっととりあえずどうすれば?」


「飲み物とお茶菓子を係りの者が持ってくるのでそれ食べてからリラックスしていただいたら良いかなと」


「うーん、了解です」


「飲み物はオレンジジュースで良いかい?」


「あっ、はい、大丈夫です」


「じゃぁ、ちょっとだけ失礼しますね」


 そういうと、壁にかけられた、カラオケ屋などにありそうな電話機を使い、シオン君は注文していた。


 ちゃぶ台近くに座布団を敷き、シオンくんといざ雑談しようとした時、ノック音が聞こえて係りの者が入ってきた。


「お疲れ様です、研修がんばって下さいね」


「ぁ、ご丁寧にどうも」


 感じのいい係の人だった、自分もこんな風に仕事ができるのだろうか?


 それから、シオン君はあくまで、ストロー刺した飲み物をすすり、ボクは進められるがままお菓子とジュースを飲んだ。


 食べ始めて5分ほど経ってから、

『大分リラックス効果が出てきたと思うので』


と言われ意識の有るうちにマッサージ機の上に座らされ、


 横になり、後頭部部分がないフルフェイスのヘルメットのようなものをして


 コードで繋がれたミトンを両手につけ足も足元の装置に入れ、寝る位置を微調整してから、眠りにつくように促された。


「リラックスして下さいね、普通に眠る感じで大丈夫ですので」


「ぁ……はい、分かりました」


 ぼんやり頭を重く感じる、でも心地よさを感じる。このまま寝れたらどれだけ幸せだろう。


「ぁ……失礼します!」


 なんだろう?と一瞬目が覚めた、シオン君がヘルメットの外側のボタンを押したようで、


 それによりヘルメットの手前の部分が開いたのだ、そして予想外にもシオン君が近づいてきて……。


「ん……? んぅ……」


 優しくキスをされた。 ヤバイ……幸せ過ぎて死にたい……。


「おやすみなさい」


 ニッコリと見送ってくれるシオン君再びそうちの外側のボタンを押して、ふたたびヘルメットの手前の部分が閉じた。


「おや……すみ……Zzz……」



 ……。



 キスしてくれるということは、親しくなればその先があるのだろうか?


 これは本当、ハルカさんを殺してでも奪取しなくてはならない仕事なのかもしれない……。







 それからどれぐらい寝たのかは分からない、ただ夢は見てないと思う。


 なぜなら、目が覚めたら、夢の世界っぽいバーチャルリアルワールド?だったからだ。






おまけ



警告


 無駄にBL&着ぐるみ微エロ要素入ってますので苦手な方は見ないように!



[newpage]





「もう良いだろうか?」


 ボクは見せかけ装置の取り外しにかかる。


 2次試験まで合格し、上司ソノダさんに相当気に入られた人材こと福助。


 正直、俺自信こいつのことは多分好き、だからうまく研修合格してくれることを願うばかりだ。



 潤んだ唇に吸い込まれるように、獣化したままの手で唇を撫でる。


「んぅ……」


 甘い声、ボク自信そこまで男好きじゃないけど、なんだろう、何故か凄く惹かれる。



(あ、多分あれだ、獣化したボクのこと気に入ってくれたからだ)


 それと、魅力的な文章を書くという部分にも一目置いているからかもしれない。


「別にお前のことそんなに好きじゃないけど……お世辞抜きのおまじない……」


 ただ、無心で獣化したままの状態で、着ぐるみのマズルの先を合格した人間に近づけた。


(こいつが無事合格できますように……んでいろんな小説1番に読ませてもらえたら嬉しいな)


 それから、座布団を布団に見立てたちゃぶ台の側でそいつの衣服を脱がす。


 目的を伝えるとしたら、全裸にして予め用意された着衣に着せ替えしなおすことだ。


 とはいえ、寝ている人を一人で着替えさせるのは至難の業だ。


 本来は2人、或いは3人でやるのだが、今はまだこいつを独占していたい。


 下着姿にするのは簡単で、パンツとTシャツ一丁になった合格者に対し


 ボクはそいつの胸にそっと左頬を載せた。


ドク……ドク……ドク……。


 と規則正しい鼓動が聞こえる。


 はぁー、願わくばこのままえっちぃーことがしたい。


 獣化のままでは舐めるのは難しいので、全裸にして全身弄(まさぐ)ったりしたい。


 こんな状態でも、パンツの上から、一分程逸物を(さす)れば、次第に固く勃起し始める。


 本当は勃起したのを弄りたいのだが、完全に勃起していたらのちにくるスタッフに不審がられる。


「あー……でもなぁー……色っぽいつーか、なんつーか……」


 ……。



 ……。



「……やっちゃった……」


 こともあろうに柄パンの上から逸物を擦ってしまった。


 幸い逸物は綺麗だったのでケモ手に匂いがつくことはないだろう。


 っていうかここまでやったら咥えて扱きたい……。


 はぁ……性欲スイッチ入るとダメだなぁ……自分、今仕事中なのに……。


 せっかく大きくなったんだから、拝んでもいいよね? 拝んでもいいよね?


 ドキドキと鼓動が高鳴り、ボクは生唾をごっくしてから、柄パンをめくろうとした。


 その時だった。 もふっと何かに羽交い締めされた。


「抜け駆けも、浮気も駄目だよ、シオン君」


「ベイロー!?」


「僕じゃ駄目なの?」


「そんなことはない、ベイローが一番だから優しく襲って欲しい」


「えー? 20分しないうちにソノダさん来るよ?」


「んー……でも一緒に抜きたい……」


「シオン君はわがままで甘えん坊だなぁ……抜け駆けも浮気もダメだよ?……」


「嗚呼……なぁ、ベイロー、ボク、お前の虜になりたい……」


「仕方ないなぁー……じゃぁー僕の………したら良いよ?」


「……うっ……分かったするから……」


「その前に、シオン君が自分がいやらしいダメな子って宣言してくれるかな?」


「……うっ……ベイロー、ボクいやらしくて駄目な子だ、だからベイローにお仕置きして欲しい……」


「……ふふん……よく出来ました」


 そして、ボクはベイローに唇を奪われる。 奪われるっていっても


 着ぐるみのマズルとマズルが重なるだけだが。



……。



……。


「っていう内容のAVはどうかな?」


 と発言をしたのはソノダさん。


「……僕が攻めなの?」


「……ボクが受け……と?」


 そこには、ソノダさんとベイロー君とシオン君が居て全裸にして着替えさせる作業をしている真っ最中だった。



……。



「じゃ、運びますか」


「こんなんで上手くいくのかな?」


「合格すれば全て打ち明けるつもりですし、多分合格してくれるでしょ」


 それから、タンカーに担がれた着替えても尚深い睡眠の中の福助君は、ワゴン車に積まれ


 ソノダさんは車に乗り込み、ベイロー君とシオン君は、その車を見送った。

というわけで、妄想シーンでした。  次回もどうぞ宜しくお願いします。

BLよりですが、近々 普通の人間男女ネタも入りますよーっ!

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