ダークエルフと仲良くなろう!5
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ん~ふふ!やったね!(某牛丼好きの超人風に
そうなると彼女の鋭い剣を捌くのは柔い紙を空中で受け止めるように繊細な動作が必要となる。
「ふぬっ!」
スピードが乗る前に出迎えて受け、乗った体重を利用して横に逃がす。
それでも剣には明確にダメージが入る。作り手の質というよりはあの剣そのものの素材の特製のようだ。
「・・・。」
剣が流れ、バックステップを繰り返して距離を開いた彼女がこちらの剣をじろりと睨みつけてくる。まったくどういう構造をしているんだあの剣は・・・。
俺のように剣のダメージを考えず激しく打ち込み、なおかつ俺の剣の激しい打ち込みを受け止めているにも関わらずあちらには剣に目立った傷一つ着いていないのだから。
「その剣、作った人はいい人ね・・・まだ折れないなんて。」
「そっちのもな、よほどの名刀らしいが?」
「黒龍様の牙を鍛えて造った剣、いくら名工でも鉄や鋼ごときに負けはしない。」
ドラゴンの牙から出来ているようだ。そういえば・・・黒龍?
俺はドラゴンの記憶から黒龍について情報を探る。そして行き着いたのが古代のドラゴンの兄弟の話だった。
御伽噺のように言うとこうだ。
昔々あるところに白いドラゴンと黒いドラゴンがいました。彼らはとても仲のよい兄弟でした。彼らは自分達と近い寿命を持つエルフを輩とし自らの力を加護として与えていた。それゆえに彼女達は他種族よりも闇や光・聖と言った魔法を扱う技量に優れていたのだ。
エルフは従順で器量もよく、そしてよくドラゴンに仕えた。そしてドラゴンの兄弟たちもまた彼女達を深く愛した。
しかしあるときエルフ達の中で諍いが起きた。それはほんの些細なことだった。
どちらがより素晴らしいお方か?
そんなことを唱えたものがいたのだ。それは言い争いから血を流す闘争へと発展、兄弟たちは互いの陣営を宥めていたもののついに破局し兄弟の骨肉の争いが勃発した。
仲の良かったドラゴンの兄弟たちは今や怨敵となり、抜き差しならぬ状態になっていた。そしてその戦いの結末は悲劇ともいうべき相討ちとなる。
そしてそれを見届けたもう一匹のドラゴンが二人の遺骸を弔い、エルフ達に呪いをかけたのだ。
エルフにはどれだけ日を浴びても白い肌、ダークエルフには日を浴びずとも褐色の肌を与えそれぞれに闇と光・聖を与えてその場は引き下がるように言った。
しかしながらその後に再び彼女達は激突し、深い溝が出来たのだ。
理由は簡単、今度はドラゴンが死んだ責任を押し付けあった結果。
彼女達はついに互いに譲ることなく残された遺品で武装し、彼女達は今まで生き抜いて来たのだ。
剣撃を重ねながら俺はドラゴンの体に染み付いた記憶からもたらされた彼女達の争う理由を知り頭が痛くなる思いだった。




