ダークエルフと仲良くなろう!2
助けたいのだ。 彼女達を。
何故といわれてもわからぬ。
強いて言うなら彼女達が可愛いから。さらに言うなら過去の自分に近いから。
俺はかつていろいろなモノと出会ったが縁を結ばなかった。
それ故に孤独となったがそれは致し方ないこと自業自得というものだ。
だが彼女達はどうだ? 先祖が違うドラゴンを信じたばかりに争うこととなりやがてその力を恐れた者達により日陰者とされてしまった。
これは図らずもドラゴンが彼女達の未来を狂わせたのではないだろうか。
力ある種族たるドラゴンが何故そのように無責任でいられようか。
ドラゴンの不始末はドラゴンがつけるべし!不始末ただすべし!妥協はない!
信じたドラゴンが違って争ったならこの場この世代で私を信じさせれば万事OKなのだ。これよりシンプルでわかりやすい答えがあろうか。
それに可愛い子と縁を結びたいし。
そんなこんなで俺は建国資金と題してテルミットからありったけの金品を用意させ信頼できる筋からダークエルフへ俺の殺害依頼を届けさせた。
条件は質と量、出せるだけの戦力を出して欲しいことと魔法でも武器でもいいから直接潰すこと。
今回一人を捕まえたせいで俺が規格外なことがばれてしまったかもだがそれ以上の金額を用意してくれたのでほぼ乗ってくるだろう。
そして決戦はエルフが最も得意とする森を選んだ。これは俺がドラゴンであることをさらしても大丈夫なようにだ。
そしてテルミットには俺が趣味でリットリオの国外にある『フィゼラー大森林』に自生する幻の食材を求めて旅立ったと告げた。
ちなみにこの時期の大森林は獣や魔物が活動しているので一般人は近寄らない。
未だに放心状態のテルミットを尻目に俺は前世と合わせて人生で何度目かわからない旅行に心を躍らせるのだった。
「旦那、よろしいんですかい?ここらはとにかく物騒で・・・。」
「いいんだよ、修行のうちさ。」
フィゼラー大森林に向かう途中手配された馬車に乗り込んで現地を目指すも御者が心配しているのか再三中止を提言してくる。
「ですがね・・・。」
「あーもー、お前さんは馬車の御者で俺のお袋じゃないだろうが・・・んー?」
不機嫌そうに言うと納得はしていないが仕方ないと言った様子で黙り込んだ。
こっそり神様に無事を祈ってくれる辺りこの御者はいい奴だな。
「よう、アンタが祈ってくれた神様はなんていうんだい?」
「そりゃあ戦争を終わらせてくだすったドラゴン様にきまってますわな。」
「ははは、そりゃいいや。」
俺は御者に金貨を何枚か握らせ、好きに使うように言った。
「旦那!こんなに・・・。」
「駄賃だよ、とっときな。多いと思うなら帰りに寄る宿でも探しといてくれ。」
滞在する期間は二週間。 その間に彼女達とケリをつけた上で建国するのにちょうどいい場所をフィゼラー大森林に作る。
最初は隠れ里レベルでいいかな。キャンプの振りしてこっそり隠れ里つくろう。
隠れ里って響きなんかいいな!忍術・・・じゃなくて魔法だけどさ。




