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生活費を稼ごう!

「買うとは言ったけど・・・。」


翌日、ピリピリする色町を他所に俺は再びキャサリンの店を訪ねる。


そこに持ち込まれた魔導金属の量にキャサリンは難しい顔をしていた。


「少ないか?」


「馬鹿言わないで、多すぎるわ。 店を破産させる気?」


「歩合制でもいいぜ、売れた金額から交渉するが?」


単価は金を純粋に買うよりも高価らしい。

しかし金にならなければ持っている意味はない。

成金趣味も物欲もないのでさっさと生活費にして女の子達の教育費にも回してしまいたい。


「いいの?私が売り上げを正直に言うとは限らないけど?」


「商売人が信用を金で売るとはおもえん、オカマの地位がそれほど高いとも思えんしな。それに世話になったヤツの信用にも傷をつけるような店なら俺も切り易いしな。」


そう言うとキャサリンは参ったと言わんばかりに大きく息を吐いた。


「さすがはマフィア殺しの男・・・といったところかしら?」


「よせよ、そんな渾名に興味ないぜ。どうせなら『どぶ浚い』でもいいぜ。」


「あら意外、こういうのって武勇伝自慢でやるのが大半だと思ってたけど・・・。」


アンタ馬鹿なの?と真剣に聞いてきた。

地味に傷つくな。俺だってやりたくてやってない。


「社会のごみが目の前で未来ある女の子を食い物にしてたら潰すだろ? オカマの世界じゃ違うってのか?」


「ああ、なるほど、アナタ良い馬鹿(ヒト)なのね。」


「ああ、その通りさ。だが今更自分の命惜しむほど若くないつもりだ。それより未来が欲しい。」


明るい未来がな。と恍けてみせる。

潰されて擦れていくだけの人生になんの価値がある。

そう言う事を俺の目の前でするってことはとどのつまり俺に喧嘩を売ってるってことだろ。


ラブ&ピースだ、それがいい。

ありきたりだが難しい事を考えて短い人生棒に振るなんて無駄だ。無駄。


「はー、最悪だ。全うな事を願ってるはずなのに俺が馬鹿だといわれる気分を教えてやろうか?」


「結構よ、とりあえず作品作りに今から集中するからアンタもう帰っていいわよ。」



これから一応70以上生きた俺の人生哲学を聞かせようと思ったら仕事の邪魔になったのか追い出された。泣けるぜ。

さてさて、こうなってくると日銭をまた稼がなきゃいけないワケだが・・・。

仕方ないので俺はまた懲りずに闘技場へと向かうことにした。




「よう、受付のお嬢ちゃん。今回は空いてる?」


「・・・?。あぁ、アナタでしたか。」


もちろんですよ、と返されて俺は番号札を受け取る。

どうやら一回目のように担保を払う必要はなくなったらしい。



 

「あ!てめえ・・・また来やがったのか!」


このゴリラも懲りないヤツだ。


「今度こそテメエを沈めてやるぜ。」


コイツほんと・・・あれだ、うん、アレだ。











『強い!圧倒的に強い!今回もまたヴォルカン選手が一番!しかも見事に全滅させての勝利です!』


結論からいうと今回はかなりチョロかった。

あの三人組もおらず、ツレもいないので俺はサクッと全員をボコって勝利した。

ゴリラは最初にボコッたら終盤に起き上がってきたので再びボコッてキッチリ締め落としておいた。


諦めが悪いヤツだ、それとも実力差がわからないほど馬鹿なのか。ゴリラだからか?


「大活躍でしたね、それでは賞金をどうぞ。」


受付嬢がそう言うと再び大きな袋を渡してくれた。

前回と内容は一緒、心なしか前回よりも少し多いかもしれない。


今回違ったのは闘技場のボスからお呼びが掛かった事だ。

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