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少女たちの為にお昼を買おう。

リットリオ公国飲食店街


闘技場から歩いて数分のところにある飲食店の立ち並ぶ場所。屋台や喫茶店は闘技場の傍にたくさんあるが本格的かつリーズナブルに食事をしようと思うなら此処に立ち寄るべし。


串焼きのセットが闘技場の屋台(クソマズイ)が銅貨10枚なのが店では5枚かつ美味しい。串焼きほど値段もクオリティも差はないがどれも屋台は割高になっている。

しかし持ち帰りは出来ても屋台や闘技場運営の店意外は闘技場に持ち込めないので自然と商売の住み分けができているのだ。


「うーん、美味そうな匂いだ。昼には何を買って帰るかな。」


朝は肉たっぷりの串焼きと同じく肉たっぷりの包み焼きだったがこれが少女達には不評だった。


曰く味が濃すぎるとのこと。


「ヒューイはなにかいい案があるか?」


「そうねえ、パンとスープを買って果物をつけてあげたらいいんじゃない?肉はだめよ、此処のは味が濃すぎるから肌に悪いわ。」


それとなく尋ねてみると少女達と同じ返答が。

そういやコイツ女性としての嗜みにも心得があるんだっけか。


「すまないが女の子達の食事に関しては任せていいか?どうにも俺の故郷は男所帯だったんでな。」


「ええ、いいわよ、ただしこれは仕事としてやらせてもらうわよ?」


「ああ、掛かった金も経費として返せるようにがんばるさ。」


ヒューイのお勧めの料理を選びに飲食店を物色していくと彼がどれだけ食べ物に

気を使っているかが伺える。


栄養価が高いであろう物を優先的に選んでいるし値段もキッチリ抑えている。

それでいて得意先からは多めに買うという人脈構築のための布石も欠かさない。


つくづく仲間に引き込んでおいて良かったと思う。きっかけ自体はなんてことはなかったが協力した労力以上の成果が上がっている。


「さて、こんなものかしらね。」


ヒューイが選んだのは


・豆と野菜のクリームを使ったスープ


・長持ちする黒パンと美味しい白パン


・りんごとベリーと柿っぽい果物とその種たち


種は育てれば買う量を節約できるだけでなく家庭菜園の知識を持たせようという教育の観点でもよろしいらしい。

ただでさえただっ広い庭があるのでそこで家庭菜園でもやってやろうとのこと。


「うーん、菜園か・・・植木鉢で盆栽そだてた記憶しかねえなあ・・・あとは麦くらいか。」


「上等よ、盆栽は知らないけど農業の経験があるなら役立つ知識も多いはずよ。」


よっしゃ、畑耕すスピードなら五人前だぜ!庭は広いが一面を畑にしてみようかな。そう思いつつも根城を目指して歩いていると道のど真ん中を歩く五人組が。


気にせず歩くが周りの人達はその五人組をみるとそそくさと道を譲っている。


「おい、どきな兄ちゃん。」


その内、五人組が俺達の所まで歩いてくる。

そして俺の前に立つとそういった。


「嫌だ。偉そうに言われるとハイそうですかと言えんタチでね。」


「へっへっへ、命知らずな野郎だ。俺達がゴロアファミリーの人間だと知らないらしい。」


「なに?お前マフィアか?」


なーんだ、そう言ってくれりゃあいいのに。

俺は笑顔で歩みよると肩を叩いて言ってやった。


「そう言ってくれりゃ話は早いのによ。」


「へっ、わかったならどきなよ。」


「うるせえよ、ヤクザが天下の往来を堂々と歩いてんじゃねえ、ヤクザは道の端っこを歩け!」


急所を蹴り上げて顔面を殴って正面のヤツを倒すと残った四人も一人ずつ殴り倒していく。


「あがっ・・・てめえ、俺達はゴロア・・・」


「ああ、わかったわかった、お前のファミリーも型に嵌めて潰してやるからな。

カリグラファミリーみたいにな。」


「ひっ・・・て、てめえが・・・?」


「ああ、ヤクザなんてこの世に必要ねえからな。」


とどめに顔面に一発くれてやると大人しくなる。

ったくどいつもこいつも鍛え方がたりねえ。

だから弱い物いじめする必要が出てくるんだ。


「アンタむちゃくちゃ・・・。」


「いいじゃないの、これも世のため人のためさ。」


カラカラと笑ってみせるとヒューイだけでなく周囲の人達も呆れた顔している。何故だ。

それにしても此処はなんでこんなにヤクザが我が物顔ではびこってやがるんだ?

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