短篇 最期
「うおおおおおおおおおおおおお! まおおおおおお!」
「うおおおおおおおおおおおおお! ゆーしゃぁああ!」
双方の拳と拳がぶつかり合い、衝撃波が発生した。
地面が凹み、大気が割れ、天を貫いた。
その衝撃波は成層圏を突破して数秒後に消えたが、発生源は消えていない。
「うおおおおおおおおおおおおお! まおおおおおお!」
「うおおおおおおおおおおおおお! ゆーしゃぁああ!」
双方の脚と脚が重なったとき、衝撃波が発生した。
衝撃波は周囲の物体液体を問わず全てのものを破壊しつくした。
クレーターが生まれ、マグマが噴き出し、誰もが言い表すならばこう言うだろう。
『地獄』と。
「うおおおおおおおおおおおおお! まおおおおおお!」
「うおおおおおおおおおおおおお! ゆーしゃぁああ!」
次の瞬間信じられない事が起こった。
魔王の体が光り輝き宙に浮いていったのだ。
「漸く……漸くだゆーしゃ」
「やっと……やっとかまおお」
数秒後。
ゆーしゃは覚醒したまおおにやられて世界は滅んだ。
まおおは好敵手を探すべく旅に出たが、世界が滅んでいるので相手がいるはずもなく、飢えて死んだ。
2014/12/20/17/59
とあるファミリーレストランのアルバイトの面接を申し込んだ。
爆死した。
おしまい。




