表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/57

死神さんと冥王の子 〜邪魔な奴らは冥力で全部消し去ってしまえ〜

そう、それは突然やってきた。

部屋でスマホ弄ってたら、黒いヒラヒラしたものが目の前を横切ったからびっくりした。


「えーっと、どうも死神ちゃんです」


黒い布切れだけを羽織った、なんとも微妙な表情をした女。

手には背丈を超えた大きな鎌が、ギラギラと存在感を放っている。

驚きを通り越して反応できなかったので、目の前の女は「大丈夫?生きてるよね?」とオドオドしている。

ちなみに学校にいたら絶対モテるタイプの顔。

カワイイ系なのに自信なさげで惜しい美人だ。


「唐突で申し訳ないんですけど、貴方さんは冥界の王様の子供で。一緒に来てくれますか? ……じゃない、連行します」


黙ったまま少し考える。

俺の両親は生きてるし同居しているから、王の子というのは違うはずだ。

ただ壁を通り抜けて寝室に入ってきたので、非科学的な力を持っていることがわかる。

着いていかなかった場合『知られてしまったら殺すしかないな』とか言われてしまうかもしれない。

恐怖で声が出ないのでコクコクと頷いておいた。

こんな時でも頭は意外と冷静だ。


「わぁっ、やった! ……じゃない、こほん」


死神がぴょんぴょん跳ねてる。

鎌が当たりそうで怖いんだけど。


「そ、それじゃあ冥界にお連れしますね!そのまま動かないでください!」


鎌が光りを放ち、視点が切り替わった。




「ここは冥界『タナトスシティー』正面広場! さ、着いてきてください! って、えーとお名前なんでしたっけ?」


死神さんは満面の笑み。

対する俺は無表情。

こういうシチュエーション、アニメで予習済みです。


「降魔シュウ。シュウでいいよ、死神さん」

なう(2023/05/08 00:18:36)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ