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死の宣告
雨で濡れた服が張り付いて気持ち悪い。
家に入り、中に二人を招き入れる。
暗い家の中、手探りで灯りをつけようとすると、背後から大きな光が視界に入る。
何事かと振り向くと、男性が光る珠を持っていた。
「『冥海の灯り』という宝具器です。消費するのは魔力だけですので、どうぞこちらをお使いください」
「ありがとうございます」
母は寝ているようなので放っておく。
4人でテーブルを囲み、腰を落ち着ける。テレスは別室でしばらく待ってもらうこととなった。
簡素ながらも茶を用意し、話を再開した。
「ルシアは、どうなっているんですか?」
「それを説明するには、神についての説明をしなければならないわ」
「話してください」
「」




