宣伝小説
サブタイの通りです。
あと意味不明要素が9割を占めます。残り1割はやさしさでできています。
一人の男が異世界に召喚された。
名はリップ、学生である。
召喚者は国の女王。
めっちゃ偉い人である。
「勇者適正検査を受けよ」
第一声からこんな感じなので、リップは「このひとはえらいひと」なんて思っていた。
だけど服装はまっかっかだ。
なんだかよくわからないけど受けることになった勇者適正検査。
受験者は三十名いた。
一人一人紹介していこう。
一人目が五郎田三ざぶろう。
ひどい名前である。
二人目が六郎打四しげの。
ひどい名前である。
三人目がふぁいと一発。
りぽびたんB。
四人目が田中太郎。
神である。
五人目がまなまな・ちゃぁみんぐっ!
キラキラネームである。
六人目がルフィ。
海賊王になるかもしれなかった男である。
七人目がめだかちゃん。
箱庭学園の元生徒会長である。
八人目が七番ピッチャー。
四番になりたかった。
九人目がかの英雄AUである。
呼びにくい。
十人目が主人公リップ。
のちのち語ろう。
十一人目がPC。
パソコンはパソコンでも、パーソナルコンピューターである。偉大だ。
十二人目が32歳住所不定無職のデブ。
おもいっきし世界一のあれと被るので著作権的な意味で既に暗殺されていた。
十三人目がアール。
アールの幼女姿は仮の姿。真の姿は天使である。
十四人目がエキサイティングなネタを提供してくれたバトルド○ム。
蝶! エキサイティン!
十五人目が文字型化ける像。
最早説明する気皆無である。
そんなこんなですべて読んだ読者様には賛辞の言葉を送りたい。
おめでとー(棒)。
そんなこんなで勇者適正検査を第一次を通過したリップだったが、人数は半数にまで減ってしまった。
それもこれも、人ではないものが混じっていたからである。
二次審査は文章力の検査。
如何に上手く心に響く文章が書けるかが勝負の決め手となる。
ここで活躍したのはPC君。
持ち前の情報収集力で、ネットの海から繋ぎあわせた奥深くユーモアのある文章を披露した。
だがここは異世界、文字が違った。
そのため審査は第三次に移行。
戦争で生き残れば良いとのこと。
戦闘能力が高いルフィとめだかちゃんは張り切って出て行った。
彼らは帰ってこなかったので、勇者ではなかったと判断。
残った13人で最終審査、椅子取りゲームが始まった。
五郎田三ざぶろう、六郎打四しげの……数々の強敵を打倒しながら最後に残ったのはバトルド○ムと太郎とアールとリップ。
リップが生き残っているのは、完全に主人公補正である。
アールの神化は願いを叶える能力。チートであったが、『能力拒否権』を発動させたリップにきくはずがなかった。
ことごとく策は尽きていった。
しかし新たな発想法を生み出し湯水のごとく命を量産したリップは、互角に神と渡り合っていた。
勇者適正検査とはなんだったのか、ものすごく今更感がある。
『破邪の剣』を装備した太郎に対し、『どうのつるぎ』で立ち向かうリップ。
そこでリップは閃いた。倒れていた七番ピッチャーから渡された、試合用のとっておき野球ボールを投げつけた。
『破邪の剣』で防御されるが、魔球が発動した。
特殊能力豊富なこの世界では奇跡など日常茶飯事。
「ストラァイク! バッターアウッ!」
女王も審判ができてうれしかったのか、笑顔だった。
護衛の兵士たちは笑顔の女王を見ながらのほほんのしていた。
数日後、そこに魔王が現れた。
「俺も混ぜて!」
野球は楽しかった。
サッカーもした。
バトルド○ムもした。
楽しい時間はすぐに過ぎていき……。
リップは大人になった。
後悔はなかった。
覚悟があった。
この世界で生きるという、覚悟が。
そんなとき、世界で疫病が蔓延した。
バイオなハザード的なゾンビよろしく、Tウイルスが半端ないことになった。
開発した科学者は「こんな、私のけんきゅうがここで潰えるなんてぇー!」と叫んで死んだので本望だったのだろう。
ともかくとして、最終的に世界は滅んだ。
残ったのは、神である太郎とアールのみであった。
リップは強制送還された。主人公補正で。
「なあなあアール?」
「なんですか?」
「質問を質問で返すなァー! …………異世界転生(仮)が一周年を迎えるらしいぞ」
「そうですか。って、4月じゃないですか。まだ二ヵ月ありますよ」
「気が早い奴は、既に執筆に取り掛かっているらしい」
「いつから?」
「投稿する前から、今から一年前には既にかきはじめていたそうだ」
「うっ、うわぁ……」
「それ、平行世界の俺のことなんだぜ?」
「自慢ですか。殴りますよ」
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