表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/57

アレクサンドル三世のロボ あらすじ

 彼女は埃を被っていた。

 通気口がない地下室で、埃を被っていた。

 酸素が薄いその場所に、一人のヲタクがいた。

 彼はおもむろに手を伸ばすと、彼女の体をまさぐった。

 しばらくすると、彼女から機械音が鳴った。

 合成音声も、鳴った。

『ピピピ、ヲタク支援ロボ、製造ナンバー2503598795456553158。起動しました』

 ヲタクは感動したかのように彼女の頬をなぜた。

 つるつるとした、金属・・である。

 しかし構わずにヲタクは彼女を触り続けた。

 不意に、彼女の額が光った。

 おでこの部分は液晶パネルが嵌め込まれていてこう書いてあった。

『充電中』

 どうやらヲタクのこの行為が、充電であったようだ。

 それを見たヲタクは必死にこすり続けた。

 彼女の髪の毛を。熱心に、熱心に、擦り、こすり。


 数日経ち、充電が完了した。

 どうやら静電気で充電していたようだ。

 彼女は微笑んだまま、笑顔でこう言った。




『眠ってたからって、気安くこの私に触れてんじゃねーよ! 貴族様だぞ!』

 彼女の正体は、貴族アレクサンドル三世。

 数百年前にこのロボに封印されていた、人間であったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ