表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/57

月が綺麗だ



 三日月が綺麗だと思った。とても美しい。

 現代では懐かしさを覚える木造建築の一軒家。縁側で茶を啜りながら月を眺めていた。

 ここは田舎であり、都会の騒音とは無縁だ。

 だからこそ風情がある。


 僕は月を見ていた。

 10分……20分……30分……40分……50分…………。

 この胸に抱いた感情は一体なんなのだろう?

 憧れ? それとも愛情?

 よくわからないものが胸中を渦巻く。


 ふと隣を見たとき、そこには彼女がいた。



「月が、綺麗だ」



 思っていたことが口から洩れた。



「私、死んでもいいわ」




 僕は、いつの間にか月ではなく彼女に魅せられていた。



「綺麗だ」

「ええ、そうね」



 明日は祭りだ。

 浴衣を用意しておかないと……。


2014年12月10日7時14分投稿

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ