21:新たな旅立ち
この物語はSFカテゴリーにて投稿中の『光と陰-織りなす夢の形-』のプロローグです。主人公”ヒデ”の視点でソフィアとジュリアのBLANC TWINSが描かれている日記をお楽しみください。
《あらすじ》
1980年代のある夏の暑い日に偶然上野公園で1人の金髪美女に出会う。まるでアニメフィギュアのような容姿のソフィアにノックアウトされてしまった。生まれて初めて情熱を感じるようになった理屈っぽい性格の大学生のヒデ。そして今までろくに1人で国内旅行もしたこともない彼だが、それがきっかけで夢を探すヨーロッパへの一人旅が始まった。ヨーロッパの国々で過ごすとともに異文化や価値観の違い、また真のライフスタイルというものを実感する事になる。しかし、その先には予想もしていなかったことが起こるのであった。さて異文化の果てとは一体どんなことろなのであろうか?
日本での価値観しか知らないヒデは、スイス・フランス・イギリスと放浪しつつその国のカルチャーや価値観の違いを体感し少しずつ異文化を理解し吸収していく。
そしてその異文化の果てには・・・
その先には驚くべきパラレルワールドがあったのだ。ソフィアとジュリアの謎の双子美人姉妹 Blanc Twins との関係が深まり吸い込まれるようにSF体験をしていくのだが…
モラトリアム期間にいる思春期のヒデは『いったい自分の夢のかたちとはなんなのか?』という問いかけに悩みながら自分なりの将来を模索していく。
荒廃したパラレルワールドを舞台に水陸両用の移動ヴィークルであるホバージェットでヒデと一緒に旅をする美人姉妹の妹ジュリア。彼女と一緒に行く先々で戦いに巻き込まれながら“剣姫ジュリア”に惹かれていく。
そして2人はお互い同じ価値観を持っている事に気が付き愛が芽生えていくのだが…
本編も宜しくお願いいたします!
ついに、また明日から冒険第2弾が始まる事になった。
今出発の準備をしているが、といっても僕の荷物は日本から持ってきたバックパックしかないのであるが、この世界で必要な日常品も付け足してまあ僕的には長い冒険であってもそこそこ不自由がないパックとなった。そうそう旅の合間にジュリアから剣術も指南をしてもらうことになったため、この世界では最上級レベルの刀をもらうこともできた。いわゆる日本刀の太刀である。ついでにその太刀を背中に背負えるようにアーマーにジュリアのようなホルダーも付けてもらった。これで武器としてはブラスターガン、アーミーナイフそしてこの刀と3種類になったのだ。なんだか、いい歳して子供の頃に玩具の刀を買って貰ったときと同じ気分になった。
ジュリアも武器と荷物の準備も終わり格納庫にあるアップグレードされたホバージェットに乗り込んだ。もちろん相棒のガリオンもいる。そうそう朗報としてはカナダの沿岸エリアの水没は免れなかったが、放射能による汚染はほぼ進んでいないようなので外でもアーマーなしで過ごせるようなのだ。そのためにこの機体にもキャンプができるようにサイドオーニングも装備されて、その下でリクライニングチェアに座り焚き火を囲んで食事ということもできることになったのだ。また武器の装備もグレードアップしてレーザー砲が前方左側に1門であったのが、後方右側にも装備されそれぞれ前後に撃てる仕様になっていた。またステルス塗装も施されておりボディカラーがカーキからスレートグレーに変わっていた。これは前回のバトルでの教訓でジュリアがオーダーを出していたのだった。またコックピットにはこの国のコンピューターが装備されAIが使用できるようにもなったが、それと同時にコンピューターゲームもできるようにもなった。新たに食事トレーも入れ込まれ燃料と水も満タンである。
また危険区域に入るまではアーマーは着用せずに済むらしいのでそれは嬉しいことでもあった。僕はデニムのショートパンツにボーダーTシャツ、彼女もデニムのホットパンツにブラックのノースリーブホルターネックのトップスを着ている。
さて、これからは心機一転!
この世界に生まれ変わった気持ちで人生再スタートするのだ。
本編のプロローグ(上巻)はこれで終了です!
一旦完結しますがまた明日からプロローグ(下巻)がスタートします。
これからはヒデとジュリアの新たの旅の始まりです。上巻はこれで終了ですが、次回から下巻でその模様を詳しくレポートしていきます。さて、今度は一体どんな冒険になるのでしょうか? またまたお楽しみに!
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