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第29話「ある日の帰り道」

 今日もコルボの営業が終わり、四人はそれぞれの帰路につく。


 今日は三人が家の方向へとまっすぐ向かう中、ノアだけは駅への方向へと歩みを向けようとしていた。


「あれ、ノアちゃん? どうしたの?」


 アオイが純粋な興味からノアへと尋ねる。


「うん。別にたいしたことでもないんだけど。駅前の本屋『ブックストア Sea 皇帝』に珍しい本が入荷したっていうから。買ってみようかなって」


 たいしたことではないと言ってはいるが、読書好きが趣味のノアにとっては見逃せない情報だったようだ。


「そういえば『華頼タンゴ』の新刊出るの何日だったかなぁ……? ノアちゃん、私も一緒に行ってもいい?」


 本屋の話題になったことで、アオイは好きな少女漫画の発売日が近いことを思い出したようだ。


「ああ、あの平安貴族がタンゴを踊る話? うん。別にいいよ。確か一昨日発売だったはずだし」


「そう! さすがノアちゃんだね。カリンちゃんと店長さんは?」


 ノアの方についていきながら、アオイが残り二人へと尋ねる。


「うーん……。最近本開いてるとすぐ寝ちゃうのよね……。遠慮しとくわ……」


「そもそも読む気がしない」


「そっかあ……。昔はカリンちゃんよく図書室行ってたのにね」


 苦笑いを浮かべるアオイ。


「昔はね……。もう最近歳なのかしら……」


「やめてよ同い年なんだから……。あと店長がすごい睨んでるよ」


 ノアに言われてカリンが店長の方を見てみると、そこには鬼の形相をした年上女性の姿があった。


「え? うわあ、冗談よ冗談! 悪かったからそんな顔しないでくれる!?」


 そんな軽口をたたきながら、それぞれの目的地に向けて解散した一同であった。

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