03 おじさんの裸体見られる
どれくらい歩いただろう…
湖の周りを歩いているが風景は大きく変わらない。朝、昼と食べていないので空腹も感じるが何よりも喉の乾きが酷い。
目の前には淡水があるが、流石に飲むのは勇気が要るが…少しだけ口に含もうか。
私は耐えられず、湖の水を救おうと屈んだとき
後ろから視線を感じた。
「おや、まぁ…」
私はとっさに振り返り、声の主を見る。
童話に出てくる魔女のような黒っぽいローブをし背中が少し丸まった初老のお婆さんだ。
まずい!この格好。更には裸のおっさんの屈んだ後ろから見られるたのだ。
終わったと思いながらも必死に弁明をしなければ!
「こ、こんにちは!これは違うんです!」
頭が真っ白になり言葉が出てこない。
お婆さんは 頷きながら私を頭から足先まで視線を這わせる。
「あの自分でもおかしいとは思うのですが、気づいたらこの格好で!本当に趣味とかではなく!」
股間を必死に手の平で隠しながら誤解を説こうと話すが、自分なら一発で通報をする…
「あの…!」
「よくわからんが…ついておいで。」
老婆は後ろを向き、歩き始める。
私は咄嗟に理解が追い付かず、立ち尽くしながらも老婆のあとを間を開けながら付いていく。
これはこれで犯罪じみた絵面だ…




