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01 日常

 社用車の運転シートを倒し、私こと田中島 聡は、

日光を浴びながらコインパーキングの片隅でまどろみを楽しんでいた。クルマのエンジンとエアコンをかけ実に快適だ。


社会人として20年。中身は20代の頃と変わらないが、肉体の衰えと、若い世代からの見る目が辛い今日この頃。

メーカーの食品開発と営業を兼ねたこの職業柄、ラボだけでなく時々プレゼン資料を片手に営業も実施することがあり、そうしたときの隙をみてこうして分からない程度にサボるのが密かな楽しみだ。


「あー… 社内に帰りたくねぇ…」

私は煙草を少しだけ開けた窓から吹き出しながら青空を眺める。

車内には窓から出きらなかった紫煙が漂い、エアコンの冷たい空気が窓からの熱気と一緒に空気をかき混ぜる。


煙草の匂いを少しでも消すために帰社する道では窓を全開で走らなければならないだろう…

セクハラにパワハラこれは私の若い頃からあったので理解するが、ハラスメントも様々な種類が増えテクノロジーハラスメントのテクハラなど理解はできるが、

そんなことまで?と思うようなことまで常に意識しながら社会で生活する日々をボンヤリと思いながら、

時計を見て少し瞼を閉じた。

必要だから増えたことではあるが、時代に取り残されている気持ちが若干なくはない。


「30分程度なら大丈夫か…」

冷風を楽しみながら、呟き仮眠をとるため意識を浅く落とす。今日は何時に帰れるやら…

日付が変わる前には帰りたいものだ…




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