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スーパーのレジ打ちとお客さま  作者: 美々少年
8/20

女性店員編 4話 休暇

Kスーパーは週休2日制、原則的に土日と祭日は強制勤務、拘束9時間、休憩1時間のシフトである。


私は月曜と金曜にお休みをいただいている。



今日は金曜日。


こんなにも休日が嬉しくないなんて、今までにあり得ない心境。空白の1日。



昨日は彼の姿を見ることができて幸せな気持ちにはなれたが、私のレジに来てくれなかった寂しさで、モヤモヤとした複雑な気持ち。



冷静に考えれば私がレジ係の仕事を始めてから、彼と初めてお会いするまでの約3年間、お客さまを異性として意識したことは一度も無かったのだから、逆の立場でお客さまがレジ係に興味を持つことだってそうそう無いはず。



確かに過去に2度、男性客からアプローチを受けたことはあるのであり得なくは無いが



こんな冴えない私がお弁当とお茶の彼のような魅力的で素敵な男性に好かれるなんて奇跡に等しいでしょう。



でも私からの一方通行の感情でも、気になる男性ができたことで仕事のやりがいができ、心は穏やかになり生きる楽しさを実感でき、彼の影響でプラスが生じているのは良いことだと思っている。



私の住処はKスーパーから徒歩30分の場所にある家賃55000円のアパート。寂しく独り暮らしである。



休みの日は終日立ちっぱなしの足の疲れを癒したいので、ほぼ部屋に引き篭もってDVDを見たりゲームをしたりのんびり過すのが幸せ。



時計をみると時刻は夕方5時、今から買い物客を装ってKスーパーに行ったら彼と会えるかな?



とはいえ彼は私のことなど眼中に無いだろうし、バッタリ鉢合わせできたとしても、ただの通りすがりの人間にしか見られないだろう。



しかも同僚に見つかったりでもしたら、後でどう説明していいかも困るし。



やめた、今日はおとなしく家にいよう。



偶然を装って彼と会おうとする考えがストーカー紛いな行為だしね。



ふと、お弁当とお茶を持っている彼の姿が頭の中で鮮明に映像化した。




つづく。


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